今日のジャパネク通信:HAPPY 、新しい波が来る

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このバンドは音がいい。
音楽的にガチンコの評価ができる。
どういいかは読んでもらえばわかると思うので、それを断った上でまず書いていまうが、とにかくカッコいい。
こいつらは空気として知っている。
どういう音がカッコいいのか。どういうラインのメロディにどんな響きの言葉を乗っけることがカッコいいのか、どういう声が、どんな歌い方が、どんな立ち振る舞いが、どんな服を着ていることがカッコいいのか。どのテンポがカッコいいのか。
それは、気持ちよさを追求するのとはちょっと違う。
気持ちよさは努力で見つけられるが、カッコよさはセンスである。
センスをなめてはいけない。
どんな人生を生きてきたのかが出るのはどんな努力を積み重ねてきたかというより、生理的に何を好むのかだ。
だから、センスとは速度のことだ。
誰もが感じているけどまだかたちにできていないかっこよさを誰よりも素早くかたちにして、いとも簡単にぽんと目の前に差し出してみせる。
まるでそのまんま生まれてきたかのように簡単に登場してきてしまう。
だから、センスのあるやつのやることは発明みたいに見える。
その感覚の圧倒的な速度ですべての人の気付きをぶっちぎってみせる。
ぽんと突然現れるように見える。

そうやって、正しいパーツが、正しい場所に、猛烈な自然さで置かれたものとしての音楽が目の前で爆音で鳴らされることの快感を知るともう逃れられない。
幾千の理屈がようやく導いた正解よりよっぽど「これしかない」なのである。
鳴らされた瞬間に、圧倒的に「こうでしかない」なのである。
その姿は、言うまでもなくむちゃくちゃ美しい。
完璧なロックンロールバンドはその刹那ゆえにではなく、その正しさゆえに美しい。

HAPPY。
クッソいいバンドだ。
追うし、くわしくはまた書きます。

写真はライヴ直後の5人と、3月3日に発売されることが発表されたタワレコ限定シングルの白盤。

とりあえずこれ観ましょう。

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