今発売中のミニアルバム『Design』についてのインタヴューをさせてもらったとき、江畑は少し苛ついているみたいだった。
TRIPLANEの本質がどこにあるのか、一般的なイメージと彼らの中にあるイメージに乖離があるーーそういうことだったのだと思う。
そして、だからこそ、彼らはバンドとしての肉体を突き詰め、「ライヴ」におけるTRIPLANEが剥き出しにする部分、あらためての衝動を刻みつけた作品として『Design』を作った。
今日はそんな物語を知った上で観ると、明らかに一里塚となるようなライヴだった。
あの美しいメロディは、よりたくましくなったバンドの音を背に、さらに自由に伸びやかに歌われていた。
クルーヴもそうだ。
しなやかで、生き物としての自由度を増したように聴こえた。
オーディエンスもその「変化」にしっかりと応えていた。
とてもいいライヴだった。