モリッシーはなぜあんな顔をするのか その3

モリッシーはなぜあんな顔をするのか その3

その3と銘打たれているだけに、過去ブログはこちら。
http://ro69.jp/blog/miyazaki/36261 http://ro69.jp/blog/miyazaki/36325

特別の楽屋を用意してもらっているにもかかわらず、出番の直前まで、目の前のホテルにわざわざ部屋をとってたったひとりで待機しているモリッシー。バックステージに潜入したものの、これではまったく意味がない。というわけで、2002年サマーソニックの宮嵜は、そのままバックヤードにとどまり、モリッシーが会場に来るのを「入り待ち」することにした(何しに行ってんだ)。

ながらく建物の外で待っていると、車を誘導するスタッフの無線が慌しい雰囲気になる。「あ、モリッシー出た。もうすぐこっちに来る。了解―」。そんな応答を聞きつけたのをいいことに、めぼしをつけた到着場所に近づこうとしたのだけど、スタッフがわらわらと集まってきた。どうやら、「到着の瞬間、車から降りて建物に入るまでのモリッシーはできるだけ少ない人数でしか見てはいけない」というようなお達しが出ている様子で、宮嵜のように明らかに挙動の怪しい人物はスタッフがにじり寄ってきて人払いの雰囲気なのである。

「おお、なんかモリッシーだ!」。こういうことひとつでも、興奮する宮嵜である。とはいえ、運営に携わるスタッフの指示には積極的に従おうということで、動線から離れていった。のだけど、バンの停まる音がした瞬間、くるりと振り返ったところに、ああ、モリッシーがいました。それはそれは、とてつもなく「居心地の悪そうな」モリッシーがそそくさと建物に入っていったのでした。

しかし、こんな感じの「人見知り」加減をさらに上回る事態がその後に起ころうとは、そのときの宮嵜は知る由もなかったのです。

またまた続きます。
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