先日、謎の断片音源（これがまた断片だけなのに素晴らしかった！）を公開したBon Iverが、ようやくニュー・アルバムの詳細を明らかにした。

2009年の『Blood Bank』EP以来となる新作のタイトルは『Bon Iver』。そもそもジャスティン・ヴァーノンのプロジェクトとして始まったこのBon Iverは、2007年にセルフ・リリースの形でファースト・アルバム『For Emma,Forever Ago』をリリース。音響もエレクトロニカも冷静に踏まえた新世代のフォークとして絶賛された本作は翌年、Jagjagwarから再リリース、2008年の年間ベスト・アルバム・リストに名を連ね、一躍インディー・シーンの重要人物のひとりと目されるように。2009年に出した前述のEP収録の「Woods」が、Kanye Westに「発見」され、彼の2010年のイヤー・アルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』に大胆フィーチャーされたことはご承知のとおり。また、別プロジェクトVolcano Choirでも作品をリリース、昨年、ここ日本で初のライブを行ったことも記憶に新しい。もちろん、先週末にはコーチェラの大トリを飾ったKanye Westのステージに招聘、数万人のオーディンエンスをKanyeとともに陶酔させていたことも忘れてはいけない。

そんなジャスティン・ヴァーノンBon Iverのセカンド・アルバムには、従来のバンド・メンバーに加え、Volcano Choirのメンバー、The NationalやAntony And The Johnsonsとの仕事で知られるRob Moose、そのほかにもペダル・スティールのGreg Leisz、フリー・ジャズのColin Stetsonなどもクレジットされている模様。また、ここに掲載のカバー・アートはミネソタのアーティスト、Gregory Euclideの作とのこと。以下はそのトラックリスト。現在今年最大級の待望作。

01 Perth
02 Minnesota, WI
03 Holocene
04 Towers
05 Michicant
06 Hinnom, TX
07 Wash.
08 Calgary
09 Lisbon, OH
10 Beth/Rest