JACK WHITE「TVのCMを見てて俺のパクリじゃないかと思った時の半分くらいはブラック・キーズの曲だ」(笑)!

JACK WHITE「TVのCMを見てて俺のパクリじゃないかと思った時の半分くらいはブラック・キーズの曲だ」(笑)!

ブラック・キーズとジャック・ホワイトの間に摩擦があるのはご存知でしょうか?

ジャック・ホワイトそのコメントに対してまったく引き下がっていません。最新のローリング・ストーンで語っています。
http://www.rollingstone.com/music/news/jack-white-without-the-stripes-thered-be-no-black-keys-20140530

問題が勃発したのは、ジャックと元妻のカレン・エルソンが離婚調停中にリークしたメール。ジャックがカレンに宛てたメールで、要約すると「俺の子供がブラック・キーズの子供と同じ学校に通っているというのが許せない。あいつらは俺のパクリだから」という内容のものが公になってしまいました。

それに対して最近ブラック・キーズがコメントをしたのですが、「(メールを読む限りでは)ジャック・ホワイトは最低野郎っぽいよな。だけど、プライベートな場所では、誰だって最悪なことを言うからな。そもそも離婚はめちゃくちゃ大変だし」と、彼らもかなり大変な離婚を経験しているので、半分同情めいた反応だったのです。

しかし、それに対してジャックが語ったところによると、まったくそのコメントを否定していないどころか、怒り炸裂。
「学校に行くととりあえずみんなと同じような格好をする子供達がいるよね。自分では何着ればいいか分からないから。ミュージシャンの中にもそういう奴らがいるんだよね。それでTVのCMを見ていると、どう考えても俺の曲のパクリだと思える曲がよく使われている。場合によってはほとんど俺の曲じゃないかと思うことすらあるんだけど、そういう曲の半分はブラック・キーズの曲なんだ」

「それで残りの半分は、俺の曲の使用許可が降りないから、似た曲を作って使ったというわけなんだ。だけど、世の中には、そういう水で薄めたような曲でも構わない人達がたくさんいるからね」。

「俺がこういうことを言うと、『ジャック・ホワイトはまるで自分がブルースを初めたような口をきいている』と言ったりするのを聞くんだけど、でも、あるバンドが、ある種のサウンドのマーケットを開くということは実際にあると思うんだ。

例えばエイミー・ワインハウス。

彼女がホワイト・ソウルを発明したわけじゃないよね?ビーバイブを初めて付けたわけじゃないよね?だけど、彼女をそれをすべてのパッケージにして、すごく新しいものとして見せたと思うんだ。彼女がいなかったら、ダフィーだって、ラナ・デル・レイだって出て来れなかったと思う。アデルが2000万枚売ったのだって、エイミー・ワインハウスがまだ生きていたら起きていなかったかもしれない。

ホワイト・ストライプスも同じようなことをしたと思うんだ。

つまり、ストライプスが今いないわけだから、その穴を埋めるバンドが必要になる。そこに、ブラック・キーズがいたというわけなんだ。彼らはホワイト・ストライプスを一度も聴いたことがない、って言ってるけど。マジかよ?!っていうね」

ジャックのこのライバル精神が素敵です。というか、彼の中での曲がったことが許せない部分が。

確かにアメリカの批評家の中には、長い間ブラック・キーズを、ストライプスの真似と言っている人達もいました。しかし、そういう批評家ですら『ブラザーズ』以降、その評価は変わったと思います。

ちなみに、ブラック・キーズの成功のカギと言えるデンジャー・マウスは、ジャックとも仕事しているわけですが。ジャックは才能に対しては平等ということでしょうか。

ブラック・キーズは先に『ターン・ブルー』を出して1位をとっています。ジャックも『ラザレット』で目指せ1位!
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