待望の『スティーブ・ジョブズ』伝記映画の予告編が初解禁!

待望の『スティーブ・ジョブズ』伝記映画の予告編が初解禁!

『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家アーロン・ソーキンと、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督がタッグを組んだ、待望の伝記映画『スティーブ・ジョブズ』のティーザーが初解禁となった。こちら。

短すぎる!

ジョブズを演じるマイケル・ファスベンダーがトレードマークとなった黒いタートルネックは着ていますが。

ここで語られているのは、
ボイスオーバーで、「あなたはコードが書けないじゃない」というと、
ジョブズが「楽器の演奏はミュージシャンがやればいい。僕がやるのはオーケストラの指揮だ」
ということ。

この作品がめちゃくちゃ楽しみなのは、映画はウォルター・アイザックソンによる伝記『スティーブ・ジョブズ』に基づいているのだけど、ここはアーロン・ソーキン!ということで、彼の人生をそのまま時系列に沿って描いているわけではないのだ。

すでに彼が語ったところによると、彼の人生の中で重要な瞬間3つだけを切り取って、それぞれを30分間で描いたという。思いきりソーキンらしい、ほとんど傲慢とも言える大胆な脚本。

そして、その3つとは、すべてアップル新製品ローンチングの舞台裏で、ひとつめは、1984年Machintoshで、ふたつめは、1988年のNeXT、最後は、1988年のiMacということ。

『ソーシャル・ネットワーク』でおなじみの、ソーキンならではの会話会話会話会話節が炸裂するのではないかと思う。ちなみに、ソーキンが『ソーシャル・ネットワーク』を書いた時に、一番のインスピレーションとなったのは、黒澤明監督の『羅生門』だと言っていた。

しかし、この作品は、ここまでこぎ着けるのに時間がかかった。それこそその舞台裏が、この間ソニーのメールがリークしたことで全部バレてしまったのだが。まずそのもの凄い言葉使いの悪い役員のやり取りの中で明確だったのは、とにかく脚本は傑作ということ。

彼らはだからこそ、天才&『ソーシャル・ネットワーク』も監督したデヴィッド・フィンチャーに監督させたかったのだけど、メールによると、アンジェリーナ・ジョリーが超我がままで彼女の映画『クレオパトラ』をフィンチャーに撮らせたいがために、フィンチャーの都合が付かなくなってしまったと。

それで元々はフィンチャーが監督で、クリスチャン・ベールがジョブズを演じるはずだったのが、フィンチャーができなくなり、ダニー・ボイルが監督。そこで、クリスチャン・ベールが戻ってきたのだけど、すぐに降りて、そのあと、レオナルド・ディカプリオが起用されたのだけど、彼もすぐに降りて、最終的に、マイケル・ファスベンダーが起用されてようやく撮影が開始したというわけだ。

しかしこういういざこざは、いざフタを開けてみたら、これで良かったんだ、と思うことが多いので、素晴らしい作品になっていることに期待!ダニー・ボイルも天才的な監督だし。俳優達はよく言うのだけど、結局脚本が全てであると。だから大丈夫でしょう!

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