33年間にわたって、深夜にかのエド・サリバンシアターから、アメリカ中を笑わせてきた伝説のトークショー”レイト・ショー・ウィズ・デイビット・レターマン”が、5月20日をもって終わってしまった。悲しい。
最後のミュージシャン・ゲストは、フー・ファイターズ!なんと全員がスーツを着て歌っている。超レア。映像はこちら。
ここでフーファイは”Everlong"を歌っているが、この曲が司会のデイビット・レターマンの一番好きな曲ということ。
レターマンは、フーファイとの親交を長年にわたって深めていて、そのきっかけは息子が生まれたことだと言っていた。年を取ってから子供が生まれたので、ふたりで一緒に出来ることはないかと思い、子供が4歳の時に、スキーを始めたらそのインストラクターが二人でスキーをしている映像にフーファイの”Miracle”をサントラとして付けてくれたそう。それにあまりに感動し、それ以来フーファイが人生にとって特別なバンドになってしまったのだそう。
”Miracle”を演奏した昔の映像はこちら。レターマンが超珍しく涙組んでいる。
レターマンは、この日もうひとつの特別なエピソードを紹介。一度死にかけて心臓のバイパス手術をし、復帰した後に、誰にミュージカルゲストに来て欲しいか聞かれ、フーファイと答えたのだそう。しかし、プロデューサーからは「フーファイは南米ツアー中」だから無理だと言われると思ったら、なんとそれをキャンセルして来てくれたのだという。デイヴ・グロールは、「来なくちゃいけない気がした」と後で語っていた。南米のファンはかわいそうだけど(でも振替したはず)、いかにもデイヴしい人情味のあるエピソードだ。
この1ヶ月のゲストは毎日超豪華で、出演もしたオバマ大統領はこの日、「レターマンのいないTVなんて」とツイートしたくらい。
TV won't be the same without Dave. pic.twitter.com/9q5NHTf3b5
— Barack Obama (@BarackObama) 2015, 5月 20
ご存知の通りその前の日は、超珍しくボブ・ディランまで出演。
http://ro69.jp/news/detail/124358
その前の日はエディ・ヴェダー(彼も珍しくスーツ!)。
http://ro69.jp/news/detail/124289
どれだけ愛され惜しまれているのかが分かる。それぞれが選んだ曲にも、彼への気持ちが託されているように思う。