アーケイド・ファイアが週末ボウイの追悼パレード”ジャズ・フューネラル”を行う

アーケイド・ファイアが週末ボウイの追悼パレード”ジャズ・フューネラル”を行う

アーケイド・ファイアとプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドが1月16日ニューオーリンズにて"Pretty Things"と題したボウイのメモリアルパレードを行うと発表した。
https://www.facebook.com/events/1544423429203181/

フェイスブックには、
「自分の中で最高と思えるボウイの格好をしてくるように。またはもっと変な格好を。1月16日4時にプリザベーション・ホール集合。
『真実はもちろん、そこには旅などないということ。僕らは到着も出発もすべてを同時にしている』―デヴィッド・ボウイ」
と書かれている。


アーケイド・ファイアはデビューした時にボウイから多大なる支援を受け、キャリアの早い段階で、ボウイと共演をしている。

私も2度観ているが、1度は2005年の"Fashion Rock"というイヴェントで、ボウイはアーケイド・ファイアと"Wake Up"で共演。恐らく、その時初めて彼らを知った人も多かったはずだ。その後、彼らのセントラル・パークでのライヴにおいてもボウイがゲスト出演した。彼らの共演は、"Live EP"として発売にもなっており、iTunesで買える。収録曲は、"Life on Mars"、"Wake Up"、"Five Years"

映像はこちらで見れる。
http://consequenceofsound.net/2016/01/arcade-fire-and-preservation-hall-jazz-band-to-honor-david-bowie-with-second-line-parade/


ウィン・バトラーは、早くにツイートで「悲しくて言葉にならない」と発表した後に、ローリング・ストーン誌にコメントも出している。
http://www.rollingstone.com/music/news/arcade-fire-on-bowie-the-world-is-more-bright-because-of-him-20160112

「デヴィッド・ボウイは、バンドの初期の頃のサポーターであり擁護者だった。彼は僕らが存在できる世界を作り上げてくれたのみならず、僕らを本当に優雅に暖かく迎えてくれた。僕らがともに過ごした時間とその思い出を僕は自分の墓まで持っていくつもりだ。彼と話し、一緒に音楽を演奏し、コラボレーションできたことは、僕の人生において最も深く忘れることのできない瞬間だったから。亡くなる瞬間まで真のアーティストだった。彼がいたおかげで、世界はより明るくそしてミステリアスになった。僕らはこれからも彼が作ってくれたこの空気に祈りを叫び続ける」


アーケイド・ファイアは、最新作の『リフレクター』においてもボウイと共演している。


またプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドと過去にも共演していて、コーチェラなどでも観客席を練り歩いている。観客席を演奏しながら練り歩くのはバンドの初期のライヴ・スタイル。このセカンド・ラインと呼ばれるバンドが街を練り歩き、それに人々が付いて歩くスタイルは、元々ニューオーリンズで始まった葬儀の一種だった。彼らがここでこういう『フューネラル』をすることはすごく自然に思える。それを即座に実行するのがさすがアーケイド・ファイアなのだが。ボウイの公式な葬儀やメモリアルは行われないと言われている。
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