祝ウィノナ・ライダー復活!NETFLIX新番組がアメリカで大ブレイク中(日本でも見れる)。
2016.08.17 10:35
ウィノナ・ライダーと言えば、ある世代の人達にとっては特別な思い入れがあるのではないかと思う。私などはモロそうなのだけど。90年代に大活躍した後、少し問題を起こしたりして一時期姿を消していた。しかし、この夏NETFLIXの新番組『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で大復活。なんとこの番組が批評家からの評判が良いばかりか、この夏アメリカで一番ヒットした番組となったのだ。ウィノナのファンには久しぶりに嬉しいニュース。
こちら、『ストレジャー・シングス』の日本語予告編。
こちら、ウィノナが出演しているメイキング映像。
早速メディアも祝福していて、NYタイムズなども「90年代のクールの象徴が成長して復活」などと記事を掲載しているし、NYマガジンなども、「ウィノナがなぜクールでいれたのか」など紹介している。
http://www.nytimes.com/2016/07/17/arts/television/winona-ryder-an-emblem-of-90s-cool-grows-up.html?_r=0
http://nymag.com/thecut/2016/08/winona-ryder-c-v-r.html
しかしこの番組に関して言えば、ウィノナが最大の見どころというわけでもないところがさらに素晴らしい。何よりTVシリーズとしてすごく良く出来ているのだ。『E.T.』など、80年代のスピルバーグ作などの影響を随所に感じるし、『X-ファイル』的な要素も混じり、それらをモダンなクールさでオマージュしてみせた作品といえる。
物語は、ウィノナの演じるアメリカ郊外に住むシングルマザーの息子のひとりが、ある日家に帰って来なかったことに始まる。それが誘拐なのか、彼が生きているのかどうかも分からない。しかし、彼女の家では様々な超常現象が起きるようになり、彼を捜す過程で街にまつわる不可解なことが様々に明らかになっていくというSF作品だ。また、それが同時に息子の友達3人の冒険物語にもなっていて、そこが『グーニーズ』ぽくてかわいらしい。お兄さん役には、ちょっとした青春物語が用意されているのも良いし、それでいて80年代的な甘さではなくて、ひんやりクールなテイストなのが今時という感じなのだ。
ダファー兄弟が監督、脚本を書いているんだが、このふたりのセンスが抜群なんだと思う。カメラワークなどから、サントラに至までカッコ良いから。例えば挿入歌では、80年代の曲を中心に、ベタとも言えるような曲を使ってはいるのだけど、それがばっちりはまっている。クラッシュの”Should I Stay or Should I Go”とかモダン・イングリッシュの”I Melt With You”など。最近、これでもかというほど王道なサントラを使いながら、使えば使うほど映画がダサくしか観えなくなるような作品を観たばかりだったので、これがどれだけカッコ良いのかがよく分かる。挿入歌のリストはこちら。
http://www.whats-on-netflix.com/other/stranger-things-soundtrack-complete-song-listing/
また、挿入歌とは別にオリジナルのサントラ盤もさっそく出ている。Forbes誌でも「サントラだけでも番組と同じくらい人気が出るかも?」と記事が出たくらいで、番組全体としても本当に、この夏の大きなセンセーションになっているのだ。オリジナルのサントラはiTunesストアなどで買える。
http://www.forbes.com/sites/livbuli/2016/08/15/will-the-soundtrack-to-stranger-things-be-as-popular-as-the-show-itself/#ad9b2f665dc7
私もしばらくNetflixを退会していたけど、これを見るだけでも価値ありと思って久しぶりに再加入した。実はバズ・ラーマンが監督したNYを舞台にしたヒップホップ物語『ゲットダウン』も始まったばかり。これもまあまあ評判が良いので、夏休みの残り、Netflixに入ってこの2番組をチェックしてみるのはお勧め~。