ストリーミングの成長により音楽産業は2030年までに約4兆5000億円の収益に復活と予想。去年は1兆7000億円。

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音楽産業は、2030年までに世界で410億ドル(約4兆5000億円)の産業に成長するとゴールドマン・サックスのアナリストが予測している。「Billboard」誌が報じている。
http://www.billboard.com/articles/business/7949040/music-industry-will-hit-41-billion-by-2030-according-to-new-goldman-sachs

そのレポートの内訳は、

1)340億ドル:ストリーミングからの収益。そのうち、280億ドルはストリーミングの定額制料金/60億ドルは広告収入
2)40億ドル:パフォーマンス・ライツ(ラジオなどで使用した場合の著作権料)
3)7億ドル:フィジカル/ダウンロードによる売り上げ
4)5億ドル:シンクロ二ゼーション・ライツ(映画、CM、TVなどで使用した場合の著作権料)
5)1.2億ドル:その他

2016年には、アメリカにおいては音楽産業の収益が1998年からこの20年間で初めて2桁の上昇をした。2015年には687万ドルだったものが、2016年には11.4%上昇し、765万ドルになった。
このため、売り上げが下がり続けた音楽産業にとうとう回復の兆しが見られたと推測されているのだ。この上昇の理由は、ストリーミング・サービスの収益が劇的に上昇したことにある。2017年も、半分経過したが、引き続き上昇の兆しだということ。ただし、2016年のストリーミングにより劇的な上昇ほどの上昇率にはならないかもとも言われている。

この予測をしたゴールドマン・サックスのLisa Yangは、「ストリーミングは音楽産業にとって大きなゲームチェンジャーとなり、レーベルにとって持続可能なビジネスモデルを確立した」と説明している。
http://www.goldmansachs.com/our-thinking/pages/music-in-the-air.html

今年の1月には、「Dot Blockchain Media」が「この2年間で、音楽産業は1000億ドルの産業に成長する」という大胆な予測もしている。ゴールドマン・サックスの予測はそれよりも随分と控えめだが、回復するという点ではとりあえず同じなので、順調に回復し続けていってくれれば嬉しいが。
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