コンサート復帰したマリリン・マンソン、自動小銃型マイクを観客に向け大批判される。釈明文発表。

コンサート復帰したマリリン・マンソン、自動小銃型マイクを観客に向け大批判される。釈明文発表。 - Photo by Akemi NakamuraPhoto by Akemi Nakamura

セットが倒れて骨折し、ツアーを延期していたマリリン・マンソンだが、日曜日にカリフォルニア州サンバーナーディーノで開催された「Ozzfest Meets Knotfest」で復帰。車イスで登場し、自動小銃の形をしたマイクを使ったそう。なんと、彼が歌う時に銃を観客に向けているように見えるようになっていたということ。大批判されている。「ローリング・ストーン」誌が報じている。
http://www.rollingstone.com/~

映像はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=LdzaFASKB5M

テキサス州の教会で、自動小銃により26人が殺される事件が起きたばかりであり、ライブが行われたサンバーバーディーノでは、2015年に同じ様に銃乱射事件が起きて14人が亡くなるという悲劇が起きた場所だ。あまりに、無神経すぎると大批判されたのだ。

それを受けてマンソンが釈明文を発表している。

このパフォーマンスは、我々の社会で、いかに銃が「日常になっている」のかを批判するためだった、ということ。さらに続けて、「銃乱射による大量殺人が日常的に起きる時代に生きている今、これは、いかに簡単に自動小銃が手に入るようになってしまったのか、そして、それを目撃することが日常になってしまったのか、というステイトメントをシアターという形で表現してみせたものだった」

「このパフォーマンスは、軽視したからでもないし、無神経さによるものでない。ステージで使った自動小銃の形をしたマイクは、事前に警察に見せて承認されたものを受け取った」

「私のアートは、いつでもポピュラーカルチャーのリアクションであり、世界で起きた最悪のことについて人々に考えてもらうための手段だ」

「無責任で非難すべき『本物の』銃の不当な使用により被害を受けた方達に、哀悼の意を表します」

このコンサートは、マンソンが骨折し、9公演をキャンセルした後初めてのものだった。性的虐待告発を受けてバンドメンバーであるトゥイギー・ラミレズを解雇した後、メンバーとしてJuan Aldereteが参加した初めてのライブでもあった。

個人的には、ライブ会場や映画館で銃乱射事件が起きて以来、毎回ライブや映画館に行く度に、もしここで銃乱射が起きたらと想像しないことはないし、銃が映画のシーンで出て来たりすると早く終って欲しいと思ったりするので、マンソン自身も語っているように、ショック・バリューを彼のアートとしてきたマンソンであるとは言え、これはあまりに無神経なのではと思ってしまう。

さらに、サンバーナーディーノは、銃乱射が起きた場所だということを思うと、なおさらだ。グリーン・デイのマイク・ダーントにインタビューした際に、実は、銃乱射が起きた時に奥さんのガンの治療でこの場所にいたと教えてくれた。毎週お葬式が行われていかに街が沈んでいたのか、と言っていたことが忘れられないので、なおさらあり得ないと思う。
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