ビリー・アイリッシュとフィニアスによる新曲“everything i wanted”制作過程が垣間見られる映像が公開 !!!

ビリー・アイリッシュとフィニアスによる新曲“everything i wanted”制作過程が垣間見られる映像が公開 !!!

ビリー・アイリッシュとフィニアスがBeats by DreのヘッドフォンのCMに出演していて、そこで新曲“everything i wanted”のメイキングの一部を公開している。映像はこちら。


もちろんCM用に実際の過程を再現した部分は多いと思うのだけど、でもこの映像からでも2人がどのように作曲をしているのか伝わってくる。

まずビリーが曲のメロディを録音したものをiPhoneで聴いている。ちょうど1年前のものだったそうで、雨の音も背景に聴こえている。

結局“everything i wanted”というタイトルになったが、しばらくの間は“nightmare”と呼んでいたようだ。彼女が自殺する夢を見た「悪夢」を元にこの曲を書いたからだろう。

2人がいるのは、数年前に住み始めたという、実家から車で5分の場所にあるフィニアスの自宅スタジオだと思う。よくカウチやベッドに座ってボーカルを録音するとビリーは言っているが、その様子も伝わってくる。

歌詞についてフィニアスは、一緒に書く場合は2人が共感できるテーマを探すことが大事だと言っている。

そしてビリーは、「僕がここにいる限り誰にも君は傷付けられない」という歌詞はフィニアスが思いついたと語っている。さらに「この曲では、私達2人がどのように助け合うのかということについて書こうと決めたら、すべてが見えた」と。

また、フィニアスがビリーのメロディに対してサウンドを作っていくシーンは感動的だ。

この日の作業が終わり、お母さんに電話しているのもかわいい。また、本当に家族の絆が固くてそれが彼らにとってとても重要だということも分かる。

ビリーはそこで「この曲で初めてアウトロを付けた」と言っている。「これまでの曲はいつも言葉で終わっていたから」、「すごくキュートで大好き」と。

そして、実家に戻ったビリーがその曲をお母さんに聴かせているのだけど、初めてこの曲を聴くお母さんは泣き出してしまう。お父さんと犬も、映像に出てくる。

“everything i wanted”の音源はこちら。



ちなみに“everything i wanted”の日本語対訳も公開されている。
https://www.universal-music.co.jp/billie-eilish/news/2019-11-25-2/

ビリーは先週末にアメリカで行なわれたアメリカン・ミュージック・アワードに出演し、初めてアワードでライブ・パフォーマンスを披露している。映像はこちら。


「カリフォルニアの丘が燃えている」という歌詞がある“all the good girls go to hell"を火の中で歌い、「No Music on a Dead Planet」と書かれたTシャツを着ている。地球温暖化の対策を訴えているのだ。

このアワードの中で、彼女を紹介したのが、彼女が最も尊敬するアーティストのタイラー・ザ・クリエイターだったのが最高だった。


「今年の始め、俺のアルバム『IGOR』は全米チャートの1位だった。それなのに、(アメフトの)クォーターバックみたいな格好をした17歳の女の子が、そんなの変えてやれ、って出て来たんだ」と紹介している。

そしてビリーは、これがすごく嬉しかったみたいで自身のInstagramに以下のようにポスト。


「タイラーは、私がどれくらい嬉しかったのか気にもしてないと思うけど
でも彼は私にとっては神で
彼が私の存在を知ってるってだけでもクレイジーなことに思える。
彼に会う度になんて言っていいか分からなくなる。
私の人生を変えてくれてありがとう。
それから、あなたのアルバムについてはすいませんでした」

ビリーはこの日、同アワードで6部門にノミネートされ、新人賞とオルタナティブ・ロック部門を授賞している。

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