フェンダーからビリー・アイリッシュ・モデルのウクレレが発売。コロナ禍が続く中、フェンダー他ギター・メーカー各社が記録的売り上げに

  • フェンダーからビリー・アイリッシュ・モデルのウクレレが発売。コロナ禍が続く中、フェンダー他ギター・メーカー各社が記録的売り上げに - pic by Matty Vogel

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1)ビリー・アイリッシュ

フェンダーから、ビリー・アイリッシュ・モデルのウクレレが発売となった。
https://shop.fender.com/en-US/ukuleles/concert/billie-eilish-uke/0971752106.html

こちらウクレレについて語るビリーの映像。コロナ禍にレスキューしてアダプトしたピットブルのSharkが一緒でかわいい。

https://www.youtube.com/watch?v=lqG5tIDQbdU&feature=youtu.be

この映像の中でビリーは以下のように語っている。

「最初に弾けるようになった楽器がウクレレで、8歳か9歳だったと思う。
いや違った。6歳だ。6歳の時。
最初にウクレレで書いた曲は、覚えてるかな?(と言って弾いて歌ってみる)
♫外の芝生で遊ぶ。なんて素晴らしい人生〜。
1日中心地良いベッドに寝転がる。なんて素晴らしい人生〜。
バラの茂みでバラの匂いをかぐ。なんて素晴らしい人生〜。

コードも2つしかない。
それでなんて素晴らしい人生なの〜って5回くらい繰り返すの。

6歳の時に書いた曲。

昔はウクレレで何でも書けた。なぜならすごくシンプルだから。
それでいてウクレレは自分が思ってるのとは違った感情をもたらしてくれる。
だから普段とは違った書き方ができたと思う。
楽器によって違う書き方ができると思うから。
ウクレレの場合は、基本的にはコードを3つ知っていれば、
全部の曲が分かるようなものだと思う。
それでどんな曲でも弾ける。
すごいシンプルなの。見て、指1本しか使ってない。Cでしょ。Gは3本指。そんなに難しくもない。
私が最初に習ったコード3つは、C、G、F。そこから20曲くらいは覚えた。つまり、それでどれだけ曲がシンプルに出来ているか分かったわけ(笑)」


ビリーは以前TV番組の『カープール・カラオケ』というコーナーの中でも、最初に覚えた楽器はウクレレで、最初に弾けるようになったのは、ビートルズの"I Will"だと言って紹介していた。この映像の5分くらいから。


ビリーのモデルはすでに発売中。フェンダーのアプリを使えば、3週間ウクレレのレッスンが無料で受けられる。

2)フェンダーのギター無料教室

実はフェンダーは、コロナ禍でライブが観られなくなってすぐに、音楽ファンと繋がり合おうとアプリからギターの練習プログラムを1万人に3ヶ月間無料で提供した。すると、すぐにキャパに到達し、また、ジミー・ペイジやH.E.R.などもギターの練習を勧めたため、最終的に100万人に無料でギターのレッスンを提供することになった。

https://www.fender.com/articles/play/new-research-shows-mental-physical-and-emotional-benefits-of-playing-music
さらに、ギターを弾くことが精神の安定にも繋がると判明した。瞑想的な効果があるばかりか、この激動の最中に、1日のほんの短い時間でも自分と向き合う方法をギターのレッスンを通して学べることが、コロナ禍のギター・ブームに繋がっているのだと分析されている。

フェンダーの調査によると、コロナ感染拡大後にギターを習い始めた人の半分が女性だったそう。この期間中女性のギター・ファンも増えたのだ。

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3)ギター・メーカーの売り上げがコロナ禍で史上最高を記録

またニューヨーク・タイムズの記事によると、なんとこのコロナ禍で、ギター・メーカー各社の売り上げが急上昇。少し前までは、ギターの売り上げが2007年からそれまでの3分の1になってしまい、ギブソンが破産宣告するというところまで来ていたのに。

2017年にトロント映画祭でドキュメンタリー映画『エリック・クラプトン〜12小節の人生〜』が公開された際に、ギターの売り上げが下がっていることについて訊かれたエリック・クラプトンが「ギターはもう終わったのかも」とまで言っていたのに。

https://www.youtube.com/watch?v=CkVeiUoeiGE&feature=youtu.be

なんと、フェンダー社がニューヨーク・タイムズ紙に語ったところによると、コロナ禍でのギターの売り上げが「あらゆる記録を塗り替えている」そうだ。「フェンダーの歴史でも年間最高の売り上げを記録し、1日の売り上げが2桁レベルで上昇。ネット販売、初心者向けギターにおいて記録的な売り上げ。3月になったばかりの頃に今どんな状況になると思うかと訊かれたらまったくこんなことになるとは想像していなかった」。

さらにこの「ギター・リバイバル」でギターを買っているのは、上にも書いたように、20〜30代の女性、ティーンエイジャーなのだという。

フェンダーのギターレッスンのアプリも3月には15万人が登録していたのが、6月には93万人にふくれあがった。アプリの登録者のうち、20%が24歳以下で、70%が45歳以下。またコロナ前は、30%が女性だったが、コロナ感染拡大後は45%が女性になった。

また楽器専門のチェーン店であるギターセンターも3月から4月にかけて、300近くある店舗のほぼ全店を閉店しなくてはいけなかったのに、その直後から、ネットで3桁台で売り上げを伸ばしたと語っている。

創業187年のマーチン社も、「本当にクレイジーな状況だ。これまでにもギター・ブームというのはあったけど、こんなことになるとは思ってもいなかった」と語っている。

1974年創業のTaylor Guitarsも6月の注文が過去最高。6、7月だけの売り上げで、2020年1年間の売り上げ予想額を達成してしまったそう。

ギブソンは、破産宣告をしていて経営者が変わり、経営方針も変わったりしたため、非常に微妙な時期にあった。生産したものはすぐに売れたらしいが、工場が閉まっているため、作れないものは売れないという状況だそう。

ジミー・ペイジがフェンダー・モデル再現について語る映像。日本語字幕がある。

https://www.youtube.com/watch?v=ulEugtz0FY4&feature=youtu.be
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