ビリー・アイリッシュ「肌を露出しようがしまいが、軽蔑される筋合いはない」。UK VOGUE表紙で大イメージチェンジし、記録的いいね数を獲得。

ビリー・アイリッシュ「肌を露出しようがしまいが、軽蔑される筋合いはない」。UK VOGUE表紙で大イメージチェンジし、記録的いいね数を獲得。

最近髪をブロンドにして衝撃を与えたビリー・アイリッシュだが、日曜日にネットで発表されたUK VOGUEの表紙が再び大ニュースになっている。インスタの投稿にはブロンドにした時同様、6分間で100万の「いいね」が付いた。再び記録的な速さだったそう。

以下彼女が投稿したUK VOGUEの表紙と中の写真。






ビリーはこの表紙についてインスタでコメントしている。

「この写真が大好きだし、撮影も大好きだった。
自分がやりたいことを、やりたい時に、なんだってやっていい。
それ以外は全部ファックだよ」


カッコいい。

彼女は、これまでぶかぶかの服を着ることがトレードマークでもあったので、いきなり露出度の高い服を着ていてびっくりするが、それが正に彼女の意図したところだ。

つまり、「肌を露出したらいきなり偽善者扱いされる。または、お手軽な女とか、ふしだらとか、誰とでも寝る女とか、言われる。もし私がそうなんだったら、誇りに思う。だけど、それを覆して、自分の力にしようよ!と思うわけ。体を見せたり、肌を露出する、しないにかかわらず、私は軽蔑される筋合いはないから」と。

19歳で世界的に人気があるポップ・スターの彼女がこういうことを堂々と言えるのが素晴らしい。

「つまり言いたいのは、私は自分がやりたいことは何をしたっていいということ」


「何が自分を気分良くするのかが大事なの。
整形手術して気分が良くなるならすればいい。
そのドレスを着るにはちょっと体が大きすぎると人は思うかもしれないけど
自分がそれを着て気分が良いなら着ればいい。
つまり自分で力を奪回するということ。
それを見せたからって、それを利用される筋合いはないってこと。
私はもう絶対に誰かに所有されたりしない」


新曲“Your Power”でも歌っていたように、年上の男性に若い彼女が利用され、傷つけられたことについても言っているのだと思うし、記事によるとその他にもそういう経験があったようだ。

「究極的には、男ってマジで弱いんだと思う。
簡単に自分を失うから。
『そんなドレスを着ておいて、男がお前を掴まないとでも思うのか?』とかって。
マジで言ってるの? そんなに弱いわけ? 信じられない。
マスターベーションでもしておけよ」


さすが負けてない。

このインタビューの中では、ボディ・シェイミングについて、組織的に存在する年上または権力のある男性が女性を虐待することについて、女性差別などについても語っている。

また新作について興味深いことが。ここでインタビューしている人は、2曲聴いたと言っていて、そのうちの1曲は“Your Power”で、もう1曲では、最後に彼女がスクリームしているのだそう。それは「怒りからきた」ものだとも。この新作は、彼女の成長と、女性として新たに自覚した強さなどが、これまでにない方法で描かれた作品となっているんじゃないかと思う。


この撮影のアイディアは、全部彼女自身によるもの。新作のイメージは全体的にマリリン・モンローのような古き良きハリウッド的雰囲気があるが、恐らくその延長線上なのだろう。これは、Betty BrosmerやElmer Battersなどのピンナップ・ガールをインスピレーションとしている。

私がインタビューした時も言っていたけど、ぶかぶかの服を着るのは、露出度の高い服を着ている人たちへの批判では全くない。それが誤解されたように思う。よくファンのお父さんに、「あなたのおかげで娘が露出度の高い服を着なくなった。ありがとう」とお礼を言われたりしたけど、それは勘違いだ。露出度の高い服を着たければ着ればいい。私が言いたいのは、自分が心地良いと思う服を何だって着ていいんだってこと。そういうメッセージだった、と。

だから今回、まずその誤解を衝撃的な方法で晴らしているのだ。ビリー・アイリッシュは闘ってる。強い!



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