BTSがLAのSoFiスタジアムで、”Permission to Dance”ツアーを4日間行ったがこれがなんと北米においては、1会場で行われたライブとしては、史上2位の興行成績を記録したとビルボード誌が報じている。
BTSは4日間のライブで、21万4千枚のチケットを販売し、利益は3330万ドル（約37億円）だった。この会場では、今年ローリング・ストーンズも”No Filter”ツアーを2日間行っているが、それを軽く超えるどころか、1会場で行われたツアーとしては、2013年にブルース・スプリングスティーンがニュージャージーのジャイアンツ・スタジアムで行った10日間のライブに次ぐ北米では歴代2位を記録！ つまりこの8年間では最高ということになる。
世界のその他のライブを総合しても、なんと史上6位！ しかもその他のほとんどのライブは、同じ会場ではあるが、BTSのほぼ2倍の期間行っているので、BTSの記録は驚異的。さらに彼らの場合、チケットが売り切れたため、同じエリアにあるキャパ6000人の会場でも中継されたので、本来の動員数はさらに上がる。
これまでの記録は以下の通り。
1. Take That 2011 Wembley Stadium 8日間 $61,713,184
2. Take That 2011 Etihad Stadium, Manchester 8日間 $44,183, 145
3. Bruce Springsteen 2013 Giants Stadium, NJ 10日間 $38,700,000
4. Roger Waters 2012 Estadio River Plate, Buenos Aires ９日間 $38,000,000
5. Spice Girls 2007-2008 O2 Arena, London 17日間 興行成績は不明
6. BTS 2021年 SoFi Stadium, LA 4日間 $33,300,000
BTSが素晴らしいのは、興行成績のみならず、そのライブの内容もアメリカのほぼ全誌が絶賛していること。
ローリング・ストーン誌なども、現在、彼らはすでに世界の頂点に立っているので、これ以上証明するべきこともないのだが、全力でライブを行い、かつそれがあり得ないくらい楽しいものであったと書いている。
Consequenceも、史上最大のポップ・グループによる大成功のライブと評している。
LAタイムズ紙も、「疑いもない現在世界最大の彼らが、精巧に作り上げられたライブと、大熱狂をもたらした」と報じている。またこの記事の中では、ライブ前日の記者会見でメンバーが、久しぶりのライブにファンが集まってくれたことに関して「言葉にならないくらい感動している」と語り、また「コロナ禍の悲しみや落ち込むようなことから少しでも開放されたら嬉しい」と語っていたことも報じている。
https://www.latimes.com/entertainment-arts/music/story/2021-11-29/bts-sofi-stadium-k-pop
さらにNBCのレポートによるとこの記者会見でRMが、「アジア人ヘイトに関して、僕らのこれまでの道、全ての賞や音楽が、世界中のアジア人を何かしら助けられることになったら嬉しいと心から思っている。とりわけ海外で住むアジア人にとって。何か僕らで役立つこれがあれば、何でもするつもりでいる。僕らは、ダイバーシティを目指しているし、人種差別がなくなることを目指している」と発言し、話題となっていた。
https://www.nbcnews.com/news/asian-america/korean-pop-group-bts-talks-anti-asian-racism-first-live-tour-2-years-rcna7141
BTSは、その後、LAで行われたラジオ局主催のKISS FM Jingle Ballというイベントにもリル・ナズ・X、エド・シーランなどともに出演している。
彼らは、コロナ禍も様々な活動を続けていたが、クリエイティブなエネルギーをリチャージするためにこれからしばらく休暇に入るそうだ。
ただし「3月にはソウルで会おう」とツイートしている。3月にはツアーが再開されるのだと思う。
また”Butter”のホリデー・ミックスも発表した。
しかしこれだけ誰もが認める存在であり、人気であり、8年ぶりの記録を出したとなると、グラミー賞の主要部門でノミネートがひとつもなしというのがますます腑に落ちない。が、もう言っても仕方ないので、おかしいとだけ思い続けることにする。
https://rockinon.com/blog/nakamura/200745
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