祝! ザ・キラーズ20年ぶりのフジロックが遂に実現。記念すべきライブで見事なドラムを披露、大感動を与えてくれたWataruさんにコメントをもらいました。超貴重な映像も。

祝!  ザ・キラーズ20年ぶりのフジロックが遂に実現。記念すべきライブで見事なドラムを披露、大感動を与えてくれたWataruさんにコメントをもらいました。超貴重な映像も。 - pic by CHRIS PHELPS/GOV BALL 2024 (*この写真は2024年ガバナーズ・ボール出演時のもの)pic by CHRIS PHELPS/GOV BALL 2024 (*この写真は2024年ガバナーズ・ボール出演時のもの)

今年のフジロック初日でヘッドライナーを飾ったザ・キラーズ、観ましたか?

私は時差13時間のかなたのNYに住んでいるので、ネットでしか観られなかったけど。ブランドン・フラワーズもステージで言っていたように、なんと20年ぶりのフジロックが遂に実現。2004年にRed Marqueeで初出演して以来、2009年は、残念ながらキャンセル。そして今回その借りを返すかのように、出演がキャンセルになったシザの代わりに急遽ヘッドライナーで出演。なんとも美しい形での帰還となった。


1曲目の”Somebody Told Me”ですでに、ここが頂点かというようなライブ。彼らのすごいところは、その頂点の連続で、最後まで走りきってしまうこと。なんて特別なライブだったんだと観客に思わせてくれるけど、それはこの日だけではない。彼らのライブが特別だった、と思えなかったことが一度もないから。それは、ブルース・スプリングスティーンの精神を受け継いでいるとすら思える。

以下、フジロックのセットリスト。
祝!  ザ・キラーズ20年ぶりのフジロックが遂に実現。記念すべきライブで見事なドラムを披露、大感動を与えてくれたWataruさんにコメントをもらいました。超貴重な映像も。

しかし、間違いなく、この日をさらに特別なものにしてくれたのは、”For Reason Unknown”でバンドと共演したWataruさんだ。彼のドラムが素晴らしすぎて大感動した方も多かったのでは。ザ・キラーズに限らず観客がステージに登場すると、バンドと観客の間の壁が明らかになくなる瞬間なので、観ている人達全員の思いを背負って代表としてステージに上がってくれているような気持ちになる。だからそこで演奏が最高だったりすると、まるで自分達のヒーローを見ているかのように思えるのではないかと思う。

この日、正に観客代表のヒーローにすら見えて、ザ・キラーズ20年ぶりのフジロックをより感動的なものにしてくれた「Wataru from Tokyo」。共演した感想を訊きたいと思っていたら、ソーシャルメディアの力で、コメントをもらうことができた。しかも、ステージ上で撮った貴重な映像も公開してくれた。こちら。

この3人の満遍の笑みが、この瞬間を何より物語っているのでは。

Wataruさんに送ったのは、以下3つの質問。
送っていただいたコメントをそのまま以下に掲載。
返答してくれて、ありがとうございます。

[ザ・キラーズと共演した感想]

「自分のヒーローと共演できて、本当に夢のような体験でした。 最前列に陣取った後、見つけてくれるかずっと緊張していましたが、ボードを電飾したり、友達に矢印を持ってもらったりしたおかげで、2曲目あたりで既に見つけてもらえていたと思います。 BrandonやRonnie、サポートメンバーが笑顔でアイコンタクトしてくれたので、最初こそ緊張しましたが途中から普段通りリラックスして演奏できました。 また、ステージ上からグリーンステージが観客で埋め尽くされてるのが見え、このライブは歴史的なものになると確信しました。 演奏が終わった後に、Ronnieに"my favorite!"と言われたのが忘れられないです。 キラーズ・ファンの中では比較的馴染みのあるパフォーマンスなので、ここまでの反響があるとは思いませんでした。ファンとしては、大一番でのライブをさらに盛り上げたい一心だったので、安堵しています」

[ザ・キラーズは観客をステージ上げるのでそれを知っていたのだと思いますが、どのような準備をしていたのか?]

「曲のライブアレンジ自体は、数年前から何度もYouTubeで観ており、自分もいつかやりたいとずっと思っていました。大一番で彼らの邪魔をしてしまったら嫌だなという葛藤もありましたが、友人達に背中を押してもらい、公演の2週間前くらいから改めて練習を始めました」

[ザ・キラーズへの思い]

「自分にとっての楽しい時期、辛い時期に彼らの曲が共にいました。 特に『Imploding The Mirage』の収録曲には強い思い入れがあります。 彼らは私の英雄です」

ちなみに、誰が出るのか事前に選んでいたのは?と書いている人がいたけど、ザ・キラーズは観客をステージに上げるのはいつもやっているので、今年6月に開催されたNYのフェス、ガバナーズボールもフジロック同様だった。「今日はおばあちゃんの誕生日だから、記念にドラムを叩かせてくれ」と看板を掲げたファンが指名されてドラムを叩いていた。

その人が、後で共演するまでをソーシャルメディア上で公開していたけど、看板を書いて朝一でフェス会場に行き、最前列を取って、指名され、念願かなってステージに立っていた。なので、事前に選んでいるわけではない。Wataruさんも、「Can I Drum!?」というボードを持って最前列にいて、ブランドンに、「そのTシャツいいね」と言われて、指名されていた。

Wataruさんは現在24歳だそう。素晴らしい思い出をありがとうございました!
今後のご活躍にも期待したいと思います。



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