スフィアンライブ
2009.10.08 21:49
スフィアンのライブはエピックだった。
何しろ2時間くらいのライブが夜中の12時に終わり、電気が付いて、音楽が流れだしても
観客は全員一ミリも動かずに、拍手と歓声を贈り続けたくらい。
それくらいすばらしいライブだったのだ。
そして、鳴り止まない歓声に、スフィアンはもう一度登場し、
フルバンド(約10人)で新曲を披露した。
おいおい、これを聴かせないで帰そうなんて酷いやん、
というくらいそれも凄まじい新曲だった。
この日のライブは彼のカタログからのベストと
新曲数曲。その新曲全部エピックで
これどうやって1枚のアルバムに収めるのだろうという
全部が劇的な起承転結を持つ曲だった。
あり得るのは、4曲くらいをそれこそグリーンデイのような
章に分けて収録することか。
しかも全部が恋愛の曲だったような気もする。
キーボード、打ち込みも新鮮に響いたし、
かと思えば、エレキ弾きまくりの瞬間もあった。
この日の会場、ミュージック・ホール・ウィリアムズバーグは
個人的にはNYで一番好きなライブハウス。
同じく最も頻繁にライブを観に行くバワリーボールルームが
経営しているブルックリンの会場なのだが、
とにかく音がいいのだ。
しかもどこから観てもみやすい。
元々あったライブ会場をバワリーの人達が一から作り直したから
なのだと思う。元々バワリー系列はだいたい音がいいから。
そんなわけで、スフィアンのようなライブを観るのには最高の場所。
10人構成でもすべての音が恐ろしいくらいきれいに聴こえるから。
一番前で観ていても、音が割れたり、耳が壊れそうになったり、絶対にしない。
スフィアンはここでやるのはしかし初めて、
珍しくナーバスになっていた。と自分で言っていた。
「ここはまるでバワリーにステロイド射ったみたいだ」と。
それで歌詞を何度か間違えたりしていた。
そんな緊張感も手に取るように観えて良かった。
ライブやればやっただけ全部観たいアーティストの筆頭。
しかし4日公演とは言えチケットの値段が15ドルは安すぎるぜ、スフィアン!
おかげでチケットは発売開始になる前に全部売り切れていたんじゃないかっつうくらい。
もう少しチケットの値段上げてもいいと思います。
バンド10人構成なんだし。みんななんか……劇団員みたいな風貌だったので。
私が観たのは3日目。
今日の4日目はさらに凄まじいことになるだろう。