『1Q84』とiPad

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アメリカにも『1Q84』の第三巻が届いたので買いに行った。何も考えずにそのままレジに行ってお金を払った後で、35ドルくらいだったことに気付いてちょっと泣きそうになった。1900円なのに、高い。でも空輸で来たと思うから仕方ないのか……とほほ。痛い出費だった。しかし実は大ファンで、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』以降の本は、全部初版で持っている。その『世界の終わり〜』を彷彿とさせるこの小説は、しかし、前半の2巻だけから言うと、初のdisappoitmentだった。上手く飲み込めない文章がたくさんあったのだ。そして、前半を読んでる途中から不安に感じているのは、結局「真実の愛は奇跡を起こす」みたいな内容だったらどうしよう……ということ。そんな簡単な話じゃないと思うし、SIGHTの年末のレビューで高橋源一郎さんがおっしゃっていたことを肝に銘じながら読もうと思う。


その帰りに、アップルに行った。iShuffleを買って使ってみたのだが、シャッフルが何たるかよく分かっていなかったので、超苛つくものだったことを買って2週間使って気付いたのだ。アップルのいいところは使っても取り替えてくれるところ。1割の手数料は取られるけど。まあそれはいいとして、その時にとうとうiPadを触ってみた!そして問題の電子書籍を見て、わずか1秒で、これは全然アリ、だと思ってしまった。これまで長年、紙の感触がどうのとか、装丁がどうとか、初版本じゃなくちゃ、と拘ってきたつもりだったのに、たった1秒で、これいいじゃん!と思ってしまったのだ。なんて軽薄なんだろう……。でもあまりにスクリーンがきれいだし、ぱらぱら簡単にめくれるし、紙がどんくさく思えてしまった。もちろんいくつかの問題点はある。友達も言っていたけど、一応高い機械なので、ハンディじゃないことと、ちょっとまだ重いこと。確かバッテリーが8時間くらいしか持たないことなどなど。スティーヴ・ジョブズは「8時間ぶっ続けで本を読む人はない」と言っていたけど、本の機能だけ備わっているわけじゃないから、それは言い訳だ。


帰って来て装丁が好きだったはずの本を見直してみる。下の右はなんと表紙からもう小説が始まっているのだ。左は型押しだしゴムが付いているし、上のはなんと3冊がマグネットでくっ付いているのだ!こういうのを見るとやっぱり頬ずり通り越して舐めたくなるくらいかっこいいと思う。さらに写真集のようなアート本も必ず残ると思うけど、それ以外の単行本は、iPadで十分かもしれない。CDにおける豪華パッケージのように今後初版1万部のみ単行本生産とかいうこともありえる。もちろん『ハリー・ポッター』シリーズのように、著者が絶対に電子書籍にしないという選択もありだと思うけど。そうそう、iPadコーナーに集まっている人が老若男女かつ世界中のあらゆる種類の人達で、それもスゴいと思った。それと3G機能が搭載されたiPadのネットの繋がりは我が家のボロボロラップトップより5倍くらい速かった。iPadという名前だけはそれでも上手く飲み込めないままだけど。
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