６月２７日10周年を迎えるBETアワードに、あの事件以来初、カニエ・ウエストが出演して話題となった。”Glow in the Dark"ツアーでは、宇宙で迷子になってしまったカニエだが、この日のステージでは無事地球に到着。しかし、エベレストかアイスランドの火山か分からないが、とにかく地球の頂点に立ち、真っ赤な衣装を着て、火と煙をぼーぼー出しながら新曲”POWER" を披露。オレ様、噴火しながら帰還！を印象付けた。この新曲は今のところ絶賛されているので、この人は転んでもそれをねじ伏せる才能が健在だ。


一方、エミネムはこれとは対照的に、特に仕掛けもなく、裸一貫ラップだけで生きています、なストイックなステージ。B.o.BとKeyshia Coleとともに”AIRPLANES"で登場し、そのまま”NOT AFRAID"に。最初は、感激でステージを眺めるオーディエンスも最後凄まじいエミネムのラップ復活ぶりに凍り付いている感じだった。


Drakeも熱々のライブを披露した他、プリンスの出演もあったのだが、なんと、ステージをかっさらったのは、あのクリス・ブラウンだった。リアーナをボコボコに殴ったあの。リアーナの今回のエミネムのアルバムでの歌詞がだから痛いのですが……。


マイケル・ジャクソンのトリビュートがあったのだが、そこで"The Way You Make Me Feel" と、”Billie Jean"のまずダンストリビュートをする人物が。その渾身のダンスに、一体誰なんだろうと思ったら、帽子をとったら、クリス・ブラウンだったのだ。えええええええ？？？と思ってしまったのが、引き続き、”The Man in The Mirror"で歌い出したかと思ったら、なんと泣き崩れたのだ………。恐らく汚名挽回もかけての必死のパフォーマンスだったのと、本当にマイケルを思っての泣き崩れたのかもだが、個人的にはどん引き。しかし、今日の話題は今のところそれ一色になっている……。


つまり、様々な”復活”劇が渦巻く濃厚な番組だったのだ。