『インセプション』の期待が上がりすぎている

『インセプション』の期待が上がりすぎている

ローリング・ストーン誌のフライング・レビューに続き、徐々に『インセプション』のその他のレビューが出始めた。しかし、この夏他に誉める映画が少ないからか、どの批評家のレビューも熱い。使われる言葉で最も多いのは、「スタンリー・キューブリック」と「ユング」だ。その他、デヴィッド・クローネンバーグや、デヴィッド・リンチ、ウッディ・アレンに、『シャイニング』から『アラビアのローレンス』まで、革命的な映画監督や作品と比べているものが多い。

しかし、と同時に、本当に混乱するというのも本当らしい。すでに観た映画ライターの友達に聞いたところによると、物語に付いていくのが大変で、5回くらい混乱したところで、お手上げだったと。それでいい加減嫌になったそうなのだが、そのあたりで10分くらいの説明が始まるのだという……。

もしかして、絶賛している批評家達は、よくわからなかったと書くとバカに思われると思ってとりあえずぶっちぎりで誉めているんじゃないだろうか?

などと考えて、自分の中で上がり過ぎている期待を下げてみたりして。
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