祝大ヒット!『ブラック・スワン』のCGがいかにして作られたのか?

祝大ヒット!『ブラック・スワン』のCGがいかにして作られたのか?

日本でもようやく公開になったナタリー・ポートマンのオスカー受賞作『ブラック・スワン』。日本でも大ヒットを記録したとのことで、おかげで海外での興行収入が合計3000万ドルを超えたそうです!

海外での興収が3000万ドルを超えたインディ映画というのは非常に少なくて、最近では『スラムドッグ$ミリオネア』など。

カットでもインタビューを掲載させていただきましたが、この作品は、監督のダーレン・アロノフスキーが制作費が集まらなかったことを、俳優達には隠しながら作ったという苦労作。見事ヒットして良かったです。

お金がないとは言え、CGではかなり複雑なことをしていて、とりわけ、最後にナタリーがブラック・スワンになっていくシーンは、3Dを使って行い、かなり大変だったそう。だから、一度観た後に、それだけを確かめるために、もう一度観直して欲しいくらいだと監督も言っていました。

カンニングではないですが、ここにそのCGのメイキングがあります。


個人的には、ちょっと笑っちゃいましたが、ナタリーの脚がグキッとなるシーンや、あのイタタタな、肌から羽の釘みたいなのが出てくるシーンなども、どうやってCGを使ったのか見られます。

ちなみに、ナタリーがオスカーを獲った後に、ナタリーのボディ・ダブルとして踊るシーンを演じたバレリーナが、「ナタリーが本当に演じていたのはたった5%だった」と大クレームを付けるという騒動がありましたが、その後に、ダーレンが、正式なコメントを出しました。

「ダンスシーンは139ショットあり、そのうちの111ショットは、ナタリー・ポートマンが演じたものだ。28ショットは、ダンス・ダブルのSarah Laneが演じている。だから計算すればわかるけど、80%はナタリーが演じているんだ」「彼女は精魂込めて自ら汗を流してあの感動的なシーンを演じたんだ。だからそれを観ている人達に、本当はナタリーではないとは思って欲しくない。なぜなら本当に彼女が演じたんだから」と熱く擁護していました。

ちなみに、ダーレンは、『レスラー』で曲を書いてくれたブルース・スプリングスティーンにまつわる熱いエピソードもインタビューの中で、語っているので、ぜひチャンスがあったら読んでみてください。
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