クリープハイプ武道館、2日目を終えて

クリープハイプ武道館、2日目を終えて

昨日の、“左耳”で始まってインディーズで最初に出した“ねがいり”で終わったライヴ。そして今日の、“オレンジ”で始まって最新曲“寝癖”で終わったライヴ。2日間を通して観て感じたのは、クリープハイプの前進の軌跡だ。そして僕はやっぱり、いつでも「今」のクリープハイプが好きだと強く思った。

今日も尾崎世界観は観客の声にいちいち反応し、ゆきちかやカオナシをいじり、悪態ともつかない悪態をついて、かと思えば「ありがとう」と繰り返し、甲高い声でイガイガした気持ちや切ない気持ちを歌っていた。でもそこには、そんなふうにぐちゃぐちゃの感情を抱えながらも自分たちは前に進んでいる、そしてここまで来た、という確かな手応えがあった。それが最後に生声でステージから叫んだ「東京ドームでやります」という宣言に表れていた。はっきり言って声張ってないから何言ってるか聞こえづらかったけど。あとそこはやっぱり神宮球場じゃないんかいと思ったけど。でもドームで“社会の窓”を歌うクリープハイプを、いつか必ず観たい。

この2日間の武道館は、クリープハイプがクリープハイプであることを全力で表現し、肯定し、その先へ進むための儀式のようなものだった。卒業式のようでもあり、入学式のようでもあった。本当にすばらしかった。

というわけで終演後の4人も昨日とは打って変わってこの開放的な顔。昨日尾崎は「明日終わったら酒800リットルくらい飲みますんで」と言っていたので、明日の朝にはボッロボロになっているだろう。そのボッロボロから、次のクリープハイプが始まっていく。

5月5日、JAPAN JAMも楽しみにしてます!
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