今日もキュウソネコカミ、写真は部室シリーズです。『チェンジ ザ ワールド』の4曲目は“スベテヨシゼンカナヤバジュモン”。
いろんなことに疲れて、イライラして、うっかり「もしも魔法が使えたら」とか思ってしまう若者の歌。若さに頼れるほど若くないし、かといって老けていくことを受け入れるほど歳を取ってもいない、20代後半っていうのはそういう時期で、だから焦りと諦めのあいだで引き裂かれるような気分になる。その引き裂かれっぷりが、ニューウェイヴとメタルのパンクのマッシュアップみたいなキュウソ的ミクスチャーによって爆発している。
これが10代だったらバンドやロックこそが日常を変える魔法なんだって言い切ることもできたかもしれないし、それはそれで正しい信念だと思うのだが、まあそうも言っていられないお年ごろなので、バンドをやっていても表現をしていても、やっぱり魔法なんてないんだぜという前提に立たないと前に進めない。それが最後のライン《思い込みと果てしない努力で魔法無しの世界を楽しんでいこ!》という結論につながっていく。「努力」ってワードが出てくるのがらしいよね。セイヤによればこのミニアルバム中、この曲だけ完全に想像で書いた歌詞だとか。
あしたに続きます。
きのうまでのはこちら。
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