ホルモンの「全国腹ペコ統一試験」振り返り(真面目)

ホルモンの「全国腹ペコ統一試験」振り返り(真面目)

日本全国、いやたぶん海外のファンも参加しているだろうから全世界を巻き込んで行われたマキシマム ザ
ホルモンの「全国腹ペコ統一試験」。ツイッターとか見てると参加した人それぞれ悲喜こもごもといった感じだが、ここでちょっと感想(長め)を。


ライトな問題から超ディープな知識を試す問題、そしてそれぞれのホルモン観を問われるような記述問題まで、そのレベル設定に亮君の優しさを感じながらも(笑)、同時にどうしようもないほど執拗な亮君の「ホルモンのことを分かってくれ」オーラがビシバシ伝わってきて、解きながらうおおおおお……と唸っていた。

やっていて思ったのだが、必死こいてテストを受けているときの気分は、まるでホルモンのアルバムを聴いたり、ライヴを観たりしているときのようだった。これ、僕だけじゃないと思うのだが、ホルモンのライヴを観るというのは異常に脳みそを使う行為だ。もちろん同じくらい肉体も使うし脳内麻薬ドバーっと出てすっげえ快感でもあるんだけど、ガンガン頭を振りながら、ひとつひとつの仕掛けに込められた亮君の思考、意志、怨念みたいなものを感じ取っていると、「これはどういうことなんだろう」「この歌詞は何のことを歌っているんだろう」「なぜこの曲順なんだろう」といろんな考えが頭の中をぐるんぐるん回る。だからすごく疲れる。でも楽しい。その、ホルモンに触れているときの思考を、すっごくわかりやすく表現するとこの試験みたいになる。楽しくて、脳も身体も疲れる。

そして、それをわかりやすく表現するということは、要するにホルモンが「どう聴かれているのか」「どう受け取られているのか」を白日の下にさらすということだ。これは怖い。つまり、この試験はファンが「ホルモンのことをどれだけわかっているか」を試されるテストでもあるが、同時にほかならぬホルモン、亮君が「どれだけ理解されているか」が試されるものでもあるのだ。普通のミュージシャンはそんなことしない。誤解や曲解もある程度引き受け、その間違いをいちいち本気で正すようなことはしない。当たり前だが、メリットとリスクのバランスが悪いからだ。でも亮君はやってしまう。今までも自分で自分のアルバムの全曲解説をしたり、『予襲復讐』では漫画まで作って伝えようとしてきたホルモンの真意と本質、それを突き付けるために、この試験はあったのだ。

最後の問題は「亮君がこの試験を実施した真の意図」を問うものだったんだけど、なんとその解答欄に亮君が登場していた。やっぱり「理解されていない」という意識が前提としてあるから、黙っていられなかったんだろう(笑)。そういう亮君の意識から出発しているという意味で、この試験はまぎれもなくホルモンの「作品」だ。

結果出たらまたご報告します。赤点じゃないといいな……。
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする