現在発売中のJAPANに、シナリオアートのインタヴューを掲載している。
6月3日にリリースされた1stフルアルバム『Happy Umbrella』について語ってもらった。
思えば彼らをJAPAN'S NEXTで紹介して以来(そのときは英語の「Scenarioart」というバンド名表記だった)2年くらいの付き合いになるのだが、
その間に彼らはメジャーデビューを果たし、上京し、いろんな壁にぶち当たりながら、それでも必死に生きて、ようやくここまで辿り着いた。
その苦しみと痛みと喜びと興奮と、すべてがちゃんと封じ込められたアルバムに、『Happy Umbrella』はなった。
何よりもそのことがまず嬉しい。
そしてそれよりももっと嬉しいのは、このアルバムがすごく強い意思に貫かれていることだ。
それは第一にはバンドの中心にいるソングライター、ハヤシコウスケ(Vo・G・Programming)の意思だけれど、それをメンバー全員でがっちり支え、形にする、そんなバンドとしての強さが生まれてきた。
このアルバムには作詞:ハットリクミコ(Dr・Vo)、作曲:ヤマシタタカヒサ(B・Cho)という曲もある。そんなこと、いままでだったら考えられなかった。
そして、そうやってバンドが強くなり、意思をちゃんと形にできるようになったことで、その音には希望がしっかりと宿るようになった。最初に彼らと話をしたとき、ハヤシは自分たちの音楽を「逃避」だと表現した。今もそういう部分は残っているが、ただ逃げるだけではない、何かに立ち向かう強さみたいなものも、このアルバムからは感じる。
ROCK IN JAPANにも今年、初出演。
ちょっと前までは屋外フェス、どうかなと思っていたけど、今のシナリオなら全然いける。
シナリオアートの『Happy Umbrella』は希望と意思のアルバムです
2015.06.08 22:18