渋谷でリリースイベントを観た。俺はSuchmosになりたい(本気で)

僕がSuchmosというバンドに対して抱く気持ちというのは、音楽ファンとしての感動でも評論家的な興奮でもなくて、いや、それももちろんあるんだけど、中学生とか高校生くらいのときに超かっこいい先輩に対して感じていた憧れと羨ましさとちょっとした畏怖の念に近い。もちろん彼らの音楽としてのクオリティやカルチャーとしての象徴性は重要だけど、それ以前にぐぐっと心をつかまれていく。

誰に対してもオープンで、男気にあふれていて、でもなんか簡単に触れないような切れ味ももっている、そんな人。なんか俺が知らない楽しさとかおもしろさとかをたくさん知ってそうな、キラキラしている感じ。

三十路の男がだいぶ年下のバンドに対して抱く感情としては甚だキモいけど、しょうがないんだ。というか、たまにあるんだよそういうバンドに出会うことが。つまり、俺はSuchmosになりたい。そう思いながらアルバムを聴きまくっている。

渋谷WWWでのリリースパーティ、共演のD.A.N.もKIMONOSもかっこよかったけど、今夜は徹底的にSuchmosの夜だった。説得力のある演奏と歌、YONCEのエモーショナルなMC、すべての空気を味方につけて、Suchmosはキラキラ光っていた。