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    KANA-BOON『Origin』全曲カウントダウンレビュー(1)「オープンワールド」

    KANA-BOON『Origin』全曲カウントダウンレビュー(1)「オープンワールド」

    2月17日リリースのKANA-BOONサードアルバム『Origin』。その発売に向けて、収録曲を1曲ずつレビューしていきます。
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    1. オープンワールド

    目が覚めるようなギターのフィードバックノイズ、そして力強く叩きだされるビート。感覚を一気に開放するようなこの曲で、『Origin』は幕を開ける。《踊れ、歌え、叫べ/誰でもない君だけのやり方で/君の目映る世界を開け/未知の向こう》という命令調のサビは、KANA-BOON自身を鼓舞する言葉であると同時に、それを受け取るみんなへのメッセージでもある。

    前作『TIME』のラストに収められた“パレード“で、谷口鮪は《パレードの先頭を走れ/未だ見ぬ君の声が聞こえる》と歌った。この“オープンワールド”その「続き」、つまり「先頭」をひた走り開けた未来に立った「今」を歌っているようにも感じられる。《路地裏抜けてひらけた未来/まぼろしじゃないぜ》という描写は、いくつもの未来をその手で掴み取った彼らだからこそ歌えるものだ。これが、文字通りKANA-BOONの新たな「オリジン」なのだ。
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