KANA-BOON『Origin』全曲カウントダウンレビュー(12)「Origin」

KANA-BOON『Origin』全曲カウントダウンレビュー(12)「Origin」

2月17日、つまり明日リリースのKANA-BOONサードアルバム『Origin』。その発売に向けて、収録曲を1曲ずつレビューしていきます。最後の曲!
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12. Origin

考えてみたら、KANA-BOONのアルバムにタイトルトラックが入るのは初めてである。前の“スタンドバイミー”がアルバムのテーマを象徴する「入口」の曲だとしたら、この“Origin”はアルバムの結論として鳴り響く「出口」の曲だ。アルバムのかたちとしては“スタンドバイミー”で終わっても充分成立する作品だと思うが、この“Origin”があることで、『Origin』は未来に向かって開けるアルバムとなった。

谷口鮪が子どもの頃から憧れていたマンガのヒーローのことを歌ったこの曲で、彼は「今度は自分がヒーローになる番だ」と歌う。《だから次は僕の番だ/オンリーワンのヒーロー/この声で救うよ》。これはいうまでもなく、音楽と、それを受け取るみんなに向けた宣誓である。

KANA-BOONとは何よりもまず、4人の友達をつなぐ絆だった。そして同時に彼らの、とりわけ鮪の夢を乗せて走る列車であり、彼らの人生を形作る設計図でもあった。それが周囲の人々を巻き込んで成長していき、自分たちが描いた夢の大きさ以上の大きな存在になっていくにしたがって、彼らはそのギャップに戸惑い始めたのだと思う。だから彼らはもう一度「始める」ことにした。それがこの『Origin』というアルバムだ。4人でKANA-BOONというバンドの形や大きさを捉え直し、それを自分たちでここから動かしていくという決意を固めること。この曲の歌詞は、その決意を歌っているように僕には思える。

ノリのいい曲だし、遊び心も満載のKANA-BOONらしいギターロックチューン。KANA-BOONの新しい名刺のような曲だ。
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というわけで全曲終了!ですが明日もつづきます。

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