「今この時代に一緒に生きていてくれてありがとう」
アンコール最後の“ハッピーエンド”の前に、千野は昂った声でそう言った。
バンド史上最長、15本のツアーを走り切って、GOOD ON THE REELは強くなっていた。もっと大きな力で、もっと多くの人の手を掴めるようになっていた。
千野の歌と身振りから立ち上がる風景が、淡い水彩画ではなく、くっきりとした写真になったような、そんな感じがした。見せるというよりも、まさに、ともに生きるというようなライヴだった。
「僕たちはあなたたちひとりひとりよ存在を証明します!」
そう言って歌われた“存在証明書”の煌々と燃えるような赤さ。
「また走り出せるんじゃないか」という希望とともに鳴らされた“ペトリコール”の清々しい青さ。
すばらしかった。
アンコールでは10月9日に日比谷野音でワンマンライヴを開催することも発表。宇佐美は「絶対雨が降る」と言っていたけど(GOOD ON THE REELは自他ともに認める雨バンドなので)、晴れて星が見えるといいなあ。
GOOD ON THE REELのツアーファイナル、Zepp DiverCityを観た
2016.03.25 22:12