MCでKjも言っていたが、Dragon Ashほどたくさんの経験をしてきたロックバンドもいないのではないか。さまざまな出来事にぶつかり、時代と闘い、愛され、傷つきながら走り続けてきたロックバンドによる、一夜限りの祝宴。ド派手な演出も過剰なドラマもなく、でもそのストイックさがかえってエモーショナルだった。
20年の歴史を一気に振り返るようなセットリストは、ただそれだけで彼らの歩んできた道の険しさと美しさを象徴していた。彼らがロックシーンにどんな爪痕を残してきたのか、楽曲たちが雄弁に語っていた。
1曲ごとにフロアから上がる歓声というか感嘆は、ひとつのロックバンドと今日ここに集まったひとりひとりの人生の濃密なリンケージを感じさせた。そして披露された新曲“Beside You”は、築いてきた濃密なつながりを未来に向けて約束するような曲だった。
Dragon Ash、20周年記念ライブを観た
2017.02.21 22:16