シングル曲も、そうじゃない曲も、レア曲も、今日はインディーズ時代の懐かしい曲も、要するに「くるり」っていうでっかい箱から目つむってボールを取り出すような感じのセットリスト。
編成は岸田と佐藤に、キーボードがいて、ドラマーがふたり(もっくんとクリフ・アーモンド)、ギタリストがふたり(山本幹宗と松本大樹)、それが(「チミの名は。」だけに)入れ替わったり、ツインドラムになったり、ツインギターになったり、岸田も加えるとトリプルギターになったり。そのたびにグルーヴが変わり、音の厚みが変わり、アンサンブルの広がりが変わる。アンコールでは岸田の弾き語りもあり、さらに岸田と佐藤によるデュオ編成もあった。
つまり、音楽的な、バンドとしてのコンセプトや形から入るのではなく、そこはできるだけ不定形にしておいて、とにかく曲を曲として鳴らし、歌う、そういうライブ。くるりとは結局積み重なった名曲たちである、という、当たり前のことが改めてよーくわかる、素晴らしいライブだった。
最高。
そして、写真は会場で配ってもらったフライヤー。
20年には及ばないけど、そのうちの半分くらいを記録した岸田繁初の著書、出ます。
くるり20周年ベスト盤ツアー、ファイナル!
2017.02.28 23:09