先月ブログで書いたが、
http://ro69.jp/blog/ogawa/90146
THE××ズが解散の危機からギリギリ踏みとどまった、つまり最大限にポジティヴな結論としての活動休止に入る、その最後のライヴ。いいライヴだった。だったけど、やっぱりどうしていいのかわからなかった。だって未来への可能性とそうは言っても「最後」であるという寂しさとが、宙ぶらりんのまませめぎ合っているわけだから。

感傷をはるか後ろに置き去りにして、台風一過のような穏やかさの中、THE××ズは前に観たときと同じようにドシャメシャで、とても楽しそうだった。赤いトレーナーに白いパンツで、本人曰く炎のストッパー津田恒実（知らない人はお父さんに聞いてみよう）のコスプレをしたというなつみは、やたらアグレッシヴに正拳突きを繰り返していて、なんというか、すごく簡単に言ってしまうと、彼女の中ではすでにすべて「終わって」いるのだという感じだった。なるほどと思って、そう思うと、すごく無邪気にライヴを楽しめた。やっぱりこのいつまで経っても未完成感はつくづくホンモノだよな。

もしこの先活動再開をするときがあるとしても、そのときのTHE××ズはあのTHE××ズではないのかもしれない。それはもうしょうがないし、当たり前のことだともいえるけど、まあ、どんな形であれ戻ってくることを期待したいし、なんかロックンロールってやっぱり死なないらしいし、とりあえず、それまで今日のライヴのことを忘れないようにしようと思います。