1月9日よりスタートしたcoldrainの「VENA JAPAN TOUR 2016」3本目を、Zepp Tokyoで体験。
昨年12月19日までの3ヶ月間に、ヨーロッパ～USをまわって60本以上のライヴをやり切った自信と、ツアーで鍛えられた掛け値なしの実力がみなぎる圧倒的音塊に、完全にノックアウトされた。

「日本で身につけたものを、世界を相手にぶっつけてきたよ。『日本のバンド、ヤベェな』って言われたから、言ってやった。ヤベェのはバンドじゃなくて、日本にいるヤツらの方だって」と煽るMasato（Vo）に、人で埋め尽くされたフロアも、ハンドクラップ、シャウトアウト、シンガロングにヘドバンと、ありとあらゆる身体アクションで呼応。会場の中央付近からステージに向かい途切れることなく打ち寄せるクラウドサーフの波また波は、まさに壮観。coldrainの音楽に注がれたファンたちの汗、歓声、激情とその熱量は、感動の一言だった。

終盤、Masatoは「これからcoldrainのライヴは、撮影OKにします。撮った映像をどんどんSNSに上げてくれ。世界のやつらに日本のヤバさを見せてやりたいんだ」と、スマホ使用解禁を宣言。
本ツアー終了後、対バンツアーを経て、再びUSツアーへと旅立つ彼ら。ライヴ映像とともに、彼らの爆音が世界規模で大拡散したら……。2016年は、すごいことになりそうだ。
（岸田智）