昨年10月からアリーナツアー→ホールツアーと約半年間にわたって行われてきた「SAKANAQUARIUM2015-2016 "NF Records launch tour"」も、この幕張メッセ2DAYSでいよいよグランドフィナーレ！ クラブミュージックとロックミュージックの両面を併せ持ちながらも、「クラブ＋ロック＝ダンスロック」の方程式では到底割り切れない切実な訴求力を放ち続けているサカナクションの音楽世界が、幕張メッセの大空間すら凌駕するスケールで咲き誇っていくような、最高に真摯でエモーショナルなライヴだった。

アンコールで「いろいろ考えて……やっぱり、音楽最高だな！って結論に至りました」と晴れやかな表情で語っていた一郎だが、その直後に飛び出した「正直、このツアーでサカナクション終わるんじゃないかって思ってた」という告白に、観客が驚きどよめいたのはもちろん、後にMCを振られた江島も動揺を隠せないほどだった。しかし、「今日ファイナルを迎えて、そんな気持ちは微塵もなくなった！ 行けるところまで行ってみようと思いました！」という一郎の言葉に、ひときわ熱い歓声が湧き起こっていた。曲目含めライヴの詳細は改めてレポートしますのでしばしお待ちを。（高橋智樹）