「20周年突入記念」ということで開催された東京ドーム2DAYS公演「ゆずのみ」の2日目。
アリーナ／スタジアム規模のライブを長年行っているアーティストは日本にも数多くいるが、2001年に初めて東京ドームのステージに立ってから15年、北川悠仁＆岩沢厚治はたったふたりの歌と演奏の力だけで、スタジアム会場を祝祭空間に塗り替え得るタフな表現者であり続けてきた。そんな彼らの唯一無二の在り方を、歴代名曲の数々＆5万人の観客ともにでっかく祝福するような一夜だった。

曲によっては北川がパーカッションセット「スーパーリズムファクト 囃子くん」を駆使するなど、音楽的にもアコギ弾き語りに囚われない自由なステージングを繰り広げていたこの日のアクト。
「楽しんでもらえたかな？ ふたりだけでも結構やれるんだよ！」。満面の笑顔で北川が呼びかけた言葉が、この日の多幸感を何よりもクリアに象徴していた。
一方で、演出面では大会場ならではの見せ場も続出。ライブ後半にはステージが左右に割れ、日本一の高さ＝24.1mの巨大灯篭が登場、「高いところから失礼します！」とその上から高らかに歌いながらドーム全体を濃密な歓喜で満たしてみせた。

本編ラストにはなんとナイナイ岡村扮する「オカ柳徹子」がサプライズ乱入。「『めちゃイケ』のテーマ曲を作ってくれるって言ったじゃないですか！」と無茶振りした挙句、ついには『めちゃイケ』メンバー総登場で「ゆずの新曲聴きたくないですか！」と5万人を味方につけて、「……作らせていただきます！」とふたりが宣言する一幕に、満場の熱気がさらに熱く高まりまくっていた。

トータル3時間半に及んだ熱演のセットリスト含む詳細は、改めて後日UPでライブレポ書きますのでしばしお待ちを。（高橋智樹）