スカパラの素敵なところをインタビューで再確認


Ken Yokoyama、クリープハイプ尾崎世界観、片平里奈、さかなクンがゲスト参加した既発曲がまず豪華。その上、Ken Yokoyama1曲、10-FEETのTAKUMA1曲の新曲も収録。しかもTAKUMAが歌う方にはKen Yokoyamaがコーラスで参加、つまりこのふたりが共演するのはこの曲が初めて。
ただし。さらに重要なのはそういったゲスト曲の素晴らしさよりも、それ以外の、メンバーだけで新たに録られた、スカパラの本筋であるインストゥルメンタルの曲たちが、どれも異様にかっこいいこと!

というわけで、前後左右東西南北どっからどう聴いても最強ポイントだらけなスカパラのニューアルバム『Paradise Has NO BORDER』のインタビューを行いました。
2017年3月30日(木)発売の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号に掲載。写真は全員、インタビューは谷中・川上・NARGO・加藤の4人。
上記のようなアルバムにすることができた理由を、それぞれが熱く言葉にしてくれました。
かなり決定版な『Paradise Has NO BORDER』に関するテキストになったと思います。

で。インタビューのたびに、ああ、スカパラっていいなあと思うこと。
普通、メンバー4人とかでインタビューを行うと、そしてそれぞれの話が長くなると、自分がしゃべる時以外は気がそれているとか、ほかのメンバーが話している時はあんまり聞いてないとか、そういう人がひとりふたりはいることに、なりがちなのですね。
で、それ、そんなに悪いことでもないと思う。自分の番が回ってきた時に、ちゃんと話をすればいいわけだから。

ただ、スカパラの場合、誰かがしゃべっている時、他の3人がそれを聞く態度が、なんというか、すごく真剣なのです。濃いのです。
なので、その人が話し終わると「それはこういうことだとも言えるよね」と、ほかのメンバーが話を続けたり、広げたりもする。僕が4人にインタビューしているというよりも、スカパラ4人のミーティングに同席してるみたいな感じになることもある。
これ、最初に「今日はこのテーマでディベートしてください」とだけお願いして、俺が退席しちゃっても、すげえいいテキストになるんじゃないの? と思うほどです。

って言われてもご本人たち的には「え? 普通に話を聞いてるだけですけど」という感じだろうけど、ここまでのバンドはなかなかいません、僕の経験上。
というような空気感も、活字になっています。ぜひお楽しみに。(兵庫慎司)