OFF!@TSUTAYA O-EAST

生きるＬＡパンク伝説、キース・モリス率いるOFF!の初来日公演に昨日行ってきた。
素晴らしかった。
２分あまりのエネルギーの塊が次から次へと乱発される感じは、紛れもなくパンク・ロック。
伊達でも酔狂でやってるわけもなく、あまりにもどストレートなそのライヴには、キースの生き様が感じられてやたらと感動的だった。

本人も昨日語っていたが、キース自身、来日するのは今回が初めて。
出る前にいろいろと日本語を仕込んでいたそうだが、すっかり忘れて、結局ステージでは「すっかり忘れちゃったんで、とりあえず知ってる限りの日本語……モスラ、ゴジラ、ガメラ、スシ……」ってトボけてたのが素敵だった。
ゴジラよりモスラのほうを先に口にするあたりも、好感度高い。

逆にバックをつとめるメンバーはそれぞれほかのバンド（ロケット・フロム・ザ・クリプト、レッド・クロス、バーニング・ブライズ）で来日しているのがまた面白い。
実際にマリオ(Dr)は去年フジ・ロックで、ロケクリの後でガンガン叩いているのを観たばかりだし。
ただ敬愛するレッド・クロスは残念ながらライヴを観たことがなかったので、今回、何気にキース以上に、スティーヴン・マクドナルドを生で観れたことに興奮している自分がいた（いや、もちろんサークル・ジャークスも大好きですが）。
特に、がさつなパンクを演奏しているというのに、相変わらずキッス好き丸出しのポージング（内股）をずっとしていたことにはかなりグッときた。

ちなみに、昨日のイヴェントはBiSとの対バンというかなり特殊なもの。
まさに異種格闘技なわけで、観客もかなりヴァラエティに富んでいたが、お互いに対するリスペクトが常に感じられて良かった。
実際に会場で何人かの知り合いに会ったのだが、OFF!目当てと、BiS目当てがそれぞれいて、なんだかその組み合わせが自分の中でとても不思議でした。（内田亮）