本日、マニック・ストリート・プリーチャーズの通算12枚目となる新作『フューチャロロジー〈未来派宣言〉』が店頭に並んだ。
こちら、昨年の『リワインド・ザ・フィルム』と対をなすアルバムとして発表されていて、確かに前作のアコースティックでフォーキーな趣向とはだいぶ変わっているが、だからって『ジェネレーション・テロリスト』のサウンドに戻ったわけではなく、タイトルが示すとおり、まさにマニックスの進化系が提示された1作である。
基本、マニックスならではのアート心に満ちたロックンロールが鳴らされているのだが、これまでになくフリーキーなことに挑戦しているというか、場合によっては“ぶっ壊れてる”ような曲もある。
特に6曲目の“セックスと権力に愛と金”とかラストの“マヤコフスキー”は一瞬マニックスを聴いてることを忘れてしまうほど奇天烈。
オールドファンはもちろんのこと、彼らのレガシーの入門編としても楽しめる1枚と思える。
そんなアルバムを凝縮したサンプラーがこちら。
って言っても、23分もあるけど……(笑)。
にしても、もともとはデビュー作1枚出して解散すると宣言していたバンドが、それから20年以上経っても、野心に溢れた作品を作り続けていることにはホントに脱帽である。
現在発売中のロッキング・オン9月号では、ニッキーが「40代になってからロックンロールを続けること」について語っていたりするので、こちらもぜひ読んでいただきたいです。(内田亮)
本日発売、マニックス12枚目『フューチャロロジー』!
2014.07.09 21:01