「祖父が“ギターに手が届けば弾かせてやる”と言った」
「年を取るのも早死にもイヤなんだ 導かれるがままに進むだけ」
「人は墓に入るまで成長し続けるのさ ゴールはないんだ」
と、彼の口からこぼれる一言一言が、美しくてユーモラスな「詩」のようだ。
そして、マディ・ウォーターズの家を訪れたり、フォーク/ブルースなど自分が受けた音楽の洗礼や、祖父とのギターの思い出を語ったり。
キースの半生とエンターテイナーとしての起源をつづったドキュメンタリー『キース・リチャーズ:アンダー・ザ・インフルエンス』のトレーラー映像が公開されたが、これは絶対に素晴らしい作品に違いないという気迫がびしびし伝わってくる。
余分なものを削ぎ落とし、本当に自分が必要なものだけをピュアに吸収する彼の言葉や姿に触れているだけで、デトックス&アンチエイジング効果も絶大。
キースをヒーローと仰ぐ数多の「永遠のギター少年」たちはもちろんのこと、多くの女性にもぜひチェックしてほしい。とにかく元気が出る。
監督は、『バックコーラスの歌姫たち』のモーガン・ネヴィル。
『バックコーラス~』も音楽への大きな愛に包まれた素晴らしいドキュメンタリーだっただけに、期待が高まる。
『バックコーラスの歌姫たち』のレヴューはこちら。http://ro69.jp/blog/cut/93969
9月18日、Netflixで独占配信。
23年ぶりのソロ・アルバム『クロスアイド・ハート』の発売日と同じ日に公開される。
アルバムのレヴューはこちら。http://ro69.jp/blog/rockinon/130177
現在発売中のロッキング・オンでも本人参加のNY試聴会をレポートしているが、さらに濃厚なキース特集を次号11/1発売号で展開するべく企画中。こちらもお楽しみに。
(井上貴子)