粋な特別ゲストも! ウィルコのジェフ+息子によるトゥイーディのライヴを観た

粋な特別ゲストも! ウィルコのジェフ+息子によるトゥイーディのライヴを観た

本当に贅沢なひとときだった。ウィルコのフロントマン、ジェフ・トゥイーディ―が自身の息子とともに結成したソロ・ユニット、その名も「トゥイーディ―」の初来日公演@恵比寿リキッドルーム。

本当に予想外だったのが、ウィルコのナンバーのみならず、ルース・ファーの曲まで聴けてしまったこと。
なんと、終盤に特別ゲストとしてジム・オルークが登場したのだ。
ルーツ・ミュージックを土台に、豊かな音楽語彙とモダンな実験精神で、アメリカン・ミュージックの新境地を開いてきたジェフのキャリアをぎゅぎゅっと凝縮したような展開に興奮させられた。

今回はサポートのバンド・メンバーを引き連れての来日。しかもその面々はジェフの幼馴染や息子の友達だったりして、じつにローカルなノリ。ということで、“トゥイーディ―家のリヴィングに招かれたような親密な雰囲気が味わえたらいいな”と思っていたけれど、デビュー・アルバムの曲を中心に披露した前半はまさにそんな期待に応えてくれるパフォーマンスに。

そこから、ジェフがアコギ1本で、ウィルコの名曲群を次々に繰り出すというファン感涙ものの中盤~ジム・オルークを迎えたフィナーレへ向けて、音の世界観がぐんぐんと開けていく、そんな展開がとてもエキサイティングだった。イリノイの荒野にいたはずなのに、気づいたら宇宙遊泳していたみたいな。

ジェフの息子、スペンサー君はアルバム発売時18歳、現在も20歳そこそこなのに、タイム感のあるドラム・プレイで、父ちゃんと堂々とわたりあっていた。そのうえ、長身ハンサム君なうえにまったく捻くれた雰囲気がない! 
ロック界随一の素敵ファミリーかもしれません。うらやましい。

31日には大阪公演もあります!

今回の公演はアーティストの意向で録音(個人使用に限り)もOKになっているんですよ! 写真はなかなか見かけない注意書き。(森田美喜子)
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