pic by Mitch Ikeda
活動休止１ヶ月前のライヴ――
と、今だからこそ色々意味付けしてしまいたくなるが、そんな思惑をはねつけるような、いつもとかわらない王道のオアシス、
リアムは仁王立ちでタンバリンを口にくわえたまま観客を凝視し、ノエルはあの今にも泣き出しそうな表情でギターを弾きまくる。
“ロックンロール・スター”で始まって、後半には“ワンダーウォール”j“スーパーソニック”“リヴ・フォーエヴァー”で畳み掛け、ノエルの歌う“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”での大合唱。“シャンペン・スーパーノヴァ”、そして“アイ・アム・ザ・ウォルラス”。
映画として作られた作品ではないので、淡々と曲が進んでいき、特に何もドラマは起こらない。少なくともスクリーン上では。
だから、もし初めてこの作品でオアシスのライヴを体験した人がいたら、「え？ これが伝説のバンドの休止1ｹ月前のライヴ？」と戸惑うかもしれない。
でも、これぞオアシス！
「みんなの歌」となった楽曲の中にすべてのドラマとエモーションがあって、彼らはそれを職人技のように粛々と演奏する。
フジロック体験者にとってはとても馴染み深いあの風景の中で、オアシスが私たちのために惜しみなく名曲を奏で続ける。
平日だったので、会社帰りのワイシャツ姿の人も多かった。
座って聴いてるのがむずむずしてくる、という声も帰り道に聞こえてきたが、一緒に歌いたくてたまらない人も多かったはずだ。
シネロック・フェスもあと残り３日。
本日3日（水）は、18：50、
4日（金）16：40、
5（金）最終日の大トリは21：25上映開始＠有楽町丸の内ピカデリーにて。
10月には初期からネブワースなどを描いたドキュメンタリー映画『SUPERSONIC』が海外で公開される。
『Amy』の監督を務めたアシフ・カパディアがエグゼクティブ・プロデューサー、同映画でプロデューサーを務めたジェームズ・ゲイ＝リースがプロデューサーというだけに期待も大きい。気になる日本公開はいつ？？？？
プレミアについてのノエルの感想はこちら。 http://ro69.jp/blog/kojima/145323
10月7日には、「チェイシング・ザ・サン」シリーズの第3弾『ビィ・ヒア・ナウ』もリリース！
デラックス盤DISC2に入っている“D'You Know What I Mean? (NG's 2016 Rethink)”の音源も公開されている。
『BE HERE NOW(Remastered)』 (D2C Super Deluxe Boxset）（井上貴子）
