ジョン・ケイルが名盤『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』の50周年を祝うライヴを、ブルーノート東京で昨日から開催! 今日はその2日目となる。
昨年12月には、1992年にリリースされたソロ弾き語りライヴ盤『Fragments of a Rainy Season(邦題:追憶の雨の日々=プレシャス・ソングス)』のリマスターが初めてアナログ盤で、しかも未発表曲付きでリリースされが、その時の“ハレルヤ”のヴィデオが本当に素晴らしかった。
言うまでもなくレナード・コーエンの名曲で、ジェフ・バックリィ始め多くのアーティストがカヴァーし、ジョン・ケイルも昔から自身のレパートリーとしているが、このニュー・ヴァージョンは、死生観と、皮肉っぽいユーモアと、煮えたぎる情念が爆発していて、なんというかものすごくロックだ。
彼にしては珍しくダイレクトで、70代半ばのジョン・ケイルだから描けた表現だとも思う。
ちょうどオリジナル盤がリリースされた1992年に、今はなき九段会館で感動的なソロ・パフォーマンスを観た。静謐さや実験性の中に、強いエモーションの炎を秘めた彼の音楽は、ルー・リードととても対照的だ。
その後、ルー・リードとともに、アンディ・ウォーホルに捧げた『ソングス・フォー・ドレラ』を演奏するというスペシャルな来日もあったが、今のジョン・ケイルは、もしかしたらその時よりももっとエモーショナルなのかもしれない。
昨年8月にも来日し、ヴェルヴェッツの“サンデー・モーニング”も歌ったそうで、その時のインタビューはこちら。http://www.bluenote.co.jp/jp/news/interview/7609/
天才的ドラマー、ディーントニ・パークスらによる最新ユニットの演奏も楽しみだ。
本日は17時開演/20時開演の2ステージ。
席によってはまだ購入できるので、迷っていいる方はお早めに。
『Fragments of a Rainy Season』 LP3枚組版Tracklist
【DISC1】
Side A
01. A Wedding Anniversary (Live)
02. Lie Still, Sleep Becalmed (Live)
03. Do Not Go Gentle Into That Good Night (Live)
04. Cordoba (Live)
05. Buffalo Ballet (Live)
Side B
06. Child's Christmas In Wales (Live)
07. Darling I Need You (Live)
08. Guts (Live)
09. Ship Of Fools (Live)
10. Leaving It Up To You (Live)
【DISC 02】
Side C
11. The Ballad Of Cable Hogue (Live)
12. Chinese Envoy (Live)
13. Dying On The Vine (Live)
14. Fear (Is A Man's Best Friend) (Live)
15. Heartbreak Hotel (Live)
Side D
16. Style It Takes (Live)
17. Paris 1919 (Live)
18. (I Keep A) Close Watch (Live)
19. Thoughtless Kind (Live)
20. Hallelujah (Live)
【DISC 03】※LP3枚組版のみ/2CD版にも収録
Side E
21. Fear (Outtake Melbourne)
22. Amsterdam
23. Broken Hearts
24. Waiting For The Man (Outtake France)
Side F
25. Heartbreak (Strings)
26. Fear (Strings)
27. Paris 1919 (Strings)
28. Antarctica (Strings)