ボブ・ディラン、またも音楽史に新たな一ページを刻印する。あまりにも完璧な美意識に支えられたオンライン・コンサートの模様を完全解説

ボブ・ディラン、またも音楽史に新たな一ページを刻印する。あまりにも完璧な美意識に支えられたオンライン・コンサートの模様を完全解説

文=内瀬戸久司

●2021年7月19日(月)、午前5時30分
世界同時配信されるボブ・ディランの有料ストリーミング・ライブ、その名も『シャドウ・キングダム』を観るため、自宅のパソコンの前で待機している。本国アメリカ(東海岸タイム)での配信スタート時間は日曜日の午後5時。それを日本で観るとなると、13時間の時差で、月曜日の午前6時スタート。だから、頑張って、早起きしたのだ。

長年にわたって延々と続けてきた『ネヴァー・エンディング・ツアー』を中断中(理由はもちろん新型コロナウイルス)であるディランにとって、今回のようなストリーミングでのライブ配信は、初の試みとなる。ただ、どんなライブになるのかは、開始前にはいっさい明かされていない……セットリストのヒントどころか、バンド編成も、そもそもバンドがいるのかどうかも発表されてなくて、謎だらけだ。まぁ、それもまた「ディランらしい」と言えば、確かにそうなんだけどさ。ワクワク。ドキドキ。(以下、本誌記事に続く)



ボブ・ディランの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

ボブ・ディラン、またも音楽史に新たな一ページを刻印する。あまりにも完璧な美意識に支えられたオンライン・コンサートの模様を完全解説 - 『rockin'on』2021年9月号『rockin'on』2021年9月号

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