祝、20周年! 世界のロック・ファンからセレブリティまでを魅了した大傑作『イズ・ディス・イット』がもたらした狂騒の日々。ザ・ストロークスはいかにそれを乗り越えたのか? ロックンロール・リバイバルの真実に迫る

祝、20周年! 世界のロック・ファンからセレブリティまでを魅了した大傑作『イズ・ディス・イット』がもたらした狂騒の日々。ザ・ストロークスはいかにそれを乗り越えたのか? ロックンロール・リバイバルの真実に迫る

「俺たちはこの日々を楽しんでる。でも、ロックンロールの陳腐なステレオタイプに陥るつもりはない」(ジュリアン)


ラップやR&B、ヘヴィ・ロック、ラップ・メタルがチャートの大半を埋めていた2000年代年代初頭。アーティーなロックンロールが一切の無駄を削ぎ落した完璧なフォルムでかき鳴らされた『イズ・ディス・イット』が音楽シーンに与えた鮮烈な衝撃は、今なお微塵も色褪せるものではない。紛れもなく、時代を変えた1枚だ。

このインタビューは『イズ・ディス・イット』をリリースした翌2002年、その成功の余波の真っ只中にいる5人の言葉が収められたもの。ここでニックが語る「音楽に人生のすべてを捧げる」ことこそが当時の彼らの成功の理由であるだろうし、またこの後の一筋縄ではいかないバンド・ストーリーの要因となるジュリアンのフラジャイルな感性もまた、はっきり記録されている。そして、バンドとして力強く再誕した彼らが昨年放った傑作『ザ・ニュー・アブノーマル』。そこに至るまでに何とかバンドを瓦解させなかった5人の絆もまた、素直に言葉に表されているのが印象深い。昨年のフジロックで日本における9年ぶりの勇姿を拝むことは叶わなかったが、この5人はやはり、あまりにも掛け替えがない。次の機会を待つ。 (長瀬昇)


ザ・ストロークスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

祝、20周年! 世界のロック・ファンからセレブリティまでを魅了した大傑作『イズ・ディス・イット』がもたらした狂騒の日々。ザ・ストロークスはいかにそれを乗り越えたのか? ロックンロール・リバイバルの真実に迫る - 『rockin'on』2021年9月号『rockin'on』2021年9月号

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