【ロッキング・オン創刊50周年記念号】元編集部でライターの高見展さんからお祝いのメッセージが到着!

【ロッキング・オン創刊50周年記念号】元編集部でライターの高見展さんからお祝いのメッセージが到着! - rockin'on 2022年3月号rockin'on 2022年3月号

現在発売中のロッキング・オン創刊50周年記念号で、
元ロッキング・オン編集部員でライターとして活躍されている高見展さんに、今回の「創刊50周年」によせて原稿をご執筆頂きました。

本誌に掲載されている、その一部をご紹介。




大学を出て英字新聞社や出版社勤務を経て、ぼくは『ロッキング・オン』の翻訳スタッフ募集に応募し、採用してもらうことになった。大学生の頃にも同じ募集に応募していて、二度目の挑戦だった。当時、『ロッキング・オン』を実質的に切り回していたのは増井修さんで、スタッフには岩見吉朗さんがいた。ぼくの採用を推してくれたのは、前任者の山下えりかさんだった。すでに『ロッキング・オン・ジャパン』の編集部もあって、佐藤健さん、山崎洋一郎さん、中本浩二さんらがいて、こうした人たちからぼくは文章の薫陶を受けることになったし、なんとなく、自分の思っていることを日本語で書けるようにもなっていった。

ぼくが業務として邁進したのはインタビューのさらなる拡充で、たとえば、当時は他誌に優先使用権があったローリングストーン誌に掲載されていたインタビューを、二次使用でもいいから全文掲載を提案したりした。それは自分が読者だった頃の翻訳インタビューへの興奮に駆り立てられてのことだった。

そのうち『ロッキング・オン』の自社インタビューも較べものにならいほど充実するようになって、そっちの方が面白くなっていった。もちろん翻訳インタビューも変わらず充実していったが、ポール・マッカートニーとの電話インタビューやジミー・ペイジとの対面インタビューの通訳や翻訳に携われたことは一生の思い出だし、ジェフ・ベックなど、数多くのアーティストについて自分で取材させてもらえるようにもなった。その後、編集部の田中宗一郎さんや宮嵜広司さんの勧めもあって自分の長い原稿も書くようになり、積年の思いも少しずつ文章にできるようになった。そうやって原稿を今も書きながら、(ロッキング・オンの存在を初めて意識した)あの時、『チープ・トリックat武道館』を買ってよかったなと、あらためて思う。

高見展




創刊50周年記念特集は、発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載されています。
購入はお近くの書店または以下のリンク先より。


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