「自分たちのやってることを『つまらない、飽きた』と感じたくはないし、それは自分たちの限界を広げていくというよりも、何か別のことをやってみよう、という思いなんだろうな。
そっちの方がやっていてエキサイティングだしね」
英国の俊英ブラック・カントリー・ニュー・ロードの2枚目『アンツ・フロム・アップ・ゼア』は、ジャムを主体とした昨年のデビュー作を経て、曲作りとじっくり向き合う時間を重ねた成果が刻まれた作品だ。
音色はオーガニックで賑々しく、旋律はメロディアスで展開に富み、そして歌は力強くエモーショナルに。いわく「前よりも聴き心地の良い、様々なレベルで楽しめるサウンド」は、この短い間に彼らが大きな変化を遂げたことを印象付けるに違いない。
フォークやカンタベリー・ロック、あるいはクラシックに通じる構築された曲構成が際立つ今作は、スロウコアやポスト・パンク的な荒々しさをたたえた前作のインパクトを超えて彼らの評価やイメージを更新することになるのではないか。ルイス(Sax)とチャーリー(Dr)に話を聞いた。(天井潤之介)
ブラック・カントリー・ニュー・ロードの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。