新生ポップアイコン、オリヴィア・ロドリゴのドキュメンタリーが完成! ネクストフェーズに向けて邁進する彼女のリアルな告白とは?

新生ポップアイコン、オリヴィア・ロドリゴのドキュメンタリーが完成!  ネクストフェーズに向けて邁進する彼女のリアルな告白とは? - rockin'on 2022年5月号 中面rockin'on 2022年5月号 中面

アーティストにとってファーストアルバムは特別な意味を持つ。失うものもなく、ありったけのイノセンスとフリーダムを享受して作れる唯一の作品だ。

オリヴィア・ロドリゴの人生を一変させた『サワー』(2021年)もまさにそういうアルバムであり、ディズニープラスで公開中の『オリヴィア・ロドリゴ:ドライビング・ホーム・2・ユー』の中でオリヴィアは、曲作りからリリース後の展開まで、『サワー』が辿った濃密なジャーニーをまだまだ興奮がさめやらない様子で振り返っている。

ロードムービーの形式を選んだのは恐らく、名曲“ドライバーズ・ライセンス”で車を走らせるイメージが定着したことにも関係しているのだろう。オリヴィアは、アルバム収録曲の多くが生まれたというソルトレイクシティからLAに至るルートを改めて旅しながら、計11曲に順番にスポットライトを当ててインスピレーション源を語り、プロデューサーのダン・ニグロとの実に楽し気なレコーディングセッションを回想。と同時に、オールガールズのバッキングバンドもしくはオーケストラを従えて、或いはソロで、編成とアレンジを大胆に変えながら、道中の様々なロケーションで曲を披露する。

つまり本作は、どんなスタイルにもなじむパフォーマーとしての彼女のフレキシビリティとダイナミズムを堪能できる、『サワー』のオルタナティブバージョンとしても成立しているわけだ。

また、ニュージーランド出身の新進映像作家ステイシー・リー監督のドリーミーな筆致も相俟って、オリヴィアから迸り出るエモーションを受け止めて増幅させる、アメリカの雄大な風景の名脇役ぶりも特筆したい。

そして最後に辿り着くのは、マリブのビーチ。「1年間に5年分成長して、自分は変わったと思う、いい意味で」と淡々と総括する彼女は、程なくして始まる次のチャプターに備えて、キャリアの第1章に別れを告げているようでもある。名残惜しそうではあるものの、すでにソングライティングを天職と見做してどんと腰を据えている姿は、頼もしい限りだ。 (新谷洋子)




オリヴィア・ロドリゴの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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