オリヴァー・シムの30分ショートフィルムに震える。彼の生き様と時代性が凝縮された黙示録のような作品。


カンヌにも出品された短編映画『HIDEOUS』を観た。昨日リリースされたオリヴァーのソロ作『Hideous Bustard』とリンクする内容だが、この短編映画は単なるプロモーション的な作品ではない。

「17歳からHIVと共に生きてきた」

レトロなホラームービー調に仕上げられた作品の中でも、新曲"Hideous"のこの告白が決定的な意味を持つことになる。 


オリヴァー・シムその人の伝記的な作品であるのと同時に、病いと肉体、恐怖と排除といった時代的なテーマも内包している衝撃作。2022年の今、観ることができて良かった。

ちなみにアルバムのプロデュースを手掛けたジェイミーも役者で出演していました。

(徳山弘基)


オリヴァー・シムのインタビュー記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』10月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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