リアムの熱すぎる「今」を目撃! 映画『リアム・ギャラガー:ネブワース22』を観た

リアムの熱すぎる「今」を目撃! 映画『リアム・ギャラガー:ネブワース22』を観た

リアム・ギャラガーが2022年にソロアーティストとして、あのネブワースのステージに再び立った! 本誌8月号ではその事件ともいえるライブを現場レポートで掲載したが、なんと同年の今年11月、その全貌をとらえたドキュメンタリー映画『リアム・ギャラガー:ネブワース22』が公開する。筆者は先駆けての試写にて鑑賞したのだが、これが本当に素晴らしかった!

本作は単に当日のライブ映像だけを収めたものではなく、開演当日を迎えるまでのリアムとその日を待ちわびるファンたちのインタビューを中心に構成し、オアシスのボーカリストという巨大すぎる呪縛と葛藤しながら、ソロシンガーとして遂に確たる成功と自信を取り戻した不滅のロックンロールスター=リアム・ギャラガーの物語を「ネブワース公演」を通して丁寧に紐解いていくのだ。

リアムに青春時代心酔し1996年のネブワース公演を15歳の当時体験したファンの男性は、今は父になり今回の公演を15歳を迎えた息子と共に観に行くと嬉しそうに語る。レコード店のアルバイトでオアシスに出合ったZ世代の少女は、リアムの歌を聴くと自分に正直でいられると語る。幼少期に大病を患いリアムの歌に励まされ復調し、今では元気にウクレレでリアムの曲を弾き語る年端もいかない女の子などなど、それぞれの人生とリアムへの想いを語っていく。

そして最大の目玉となるネブワース公演の映像は、満を持してステージへ登場したリアムが、96年同様の超大観衆を前に「ネブワース。俺たちは一緒だよな」と語りかけ、17年にリリースしたソロキャリア初のシングル”Wall of Glass”で開演する。オアシスではなく、ひとりのシンガーとしてこのステージに再び辿りついたということを堂々と証明するように。

映画『リアム・ギャラガー:ネブワース22』は11月21日(月)から劇場で限定公開です。是非ともリアム・ギャラガーの熱すぎる「今」を劇場で目撃してきてください。(鴨志田翔)


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