メラニー・マルティネス ―― 子供のようなピュアさと、ゴスガールのようなダークさを兼ね備え、ビリー・アイリッシュをも魅了するオルタナポップSSWを徹底レビュー!

メラニー・マルティネス ―― 子供のようなピュアさと、ゴスガールのようなダークさを兼ね備え、ビリー・アイリッシュをも魅了するオルタナポップSSWを徹底レビュー!

【今月の気になるあいつ】 メラニー・マルティネス

ニューヨーク出身のオルタナポップSSW。USオーディション番組『The Voice』で人気を博し2015年にファーストアルバム『CRY BABY』をリリース。ダークでメルヘンな世界観とストーリーが特徴的で、セカンドアルバム『K-12』では長編映画も製作するなどマルチな才能が高く評価されている。今年3月には待望の新作である『ポータル』をリリースし、USビルボードアルバムチャートで自身最高となる2位を記録した。


現在発売中のロッキング・オン6月号では、「気になるあいつ」にて メラニー・マルティネスを掲載しています。本記事の一部をご紹介。



文=中村明美

「音楽もアートも、私が作るもの全ては人を癒すものであって欲しい。それが私の目標」(People誌)と語るのはメラニー・マルティネス。2014年のEP『DOLLHOUSE』でデビューした彼女は、ラナ・デル・レイロードなどとも比較されるNY生まれのオルタナポップアーティストだ。デビュー当時からそのルックスは『101匹わんちゃん』のクルエラに影響されたという真ん中から真っ二つに色が違う髪の毛が特徴で、そこに大きなリボンを付け、子供のようなピュアさと、ゴスガールのようなダークさの二面性を兼ね備えていた。

“Dollhouse”でも外からは完璧に見える家が、家庭内ではどれだけの問題を抱えているのか、というリアルと闇を歌い、恐らくそれがティーネイジャーから共感され、人気を獲得した理由だったと思う。彼女が一貫して描いてきたのは、その子供のピュアな幻想が大人の現実を前にいかに崩壊したのか。そこに光を当てることで、リスナーは魅了され、何らかの形での「癒し」となってきたのだと思う。

2015年のアルバムデビュー作となった『CRY BABY』は、米チャートで6位を獲得し、2019年のセカンドアルバム『K-12』は3位。人気は拡大し続け、2020年のEP『AFTER SCHOOL』から3年空いた3作目の『ポータル』が今年3月にリリースされると発表された時は、ビリー・アイリッシュですら「マジ嬉しい!!! 『CRY BABY』がヤバすぎたから」と即コメントしていたくらいだった。結果、彼女のキャリアでも最高の2位を獲得。しかも今年発売された女性ソロアーティストの作品としては最高の売上げを記録。
(以下、本誌記事へ続く)


続きは、『ロッキング・オン』6月号で! ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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